会談に臨むトランプ大統領と習近平国家主席の双方の思惑、そして大きな転換点にさしかかりつつある米中関係が今後、どうなっていくのか。 このため安倍総理は、G20開幕前、習近平主席、トランプ大統領と、それぞれ会談しました。 中国とは関係改善が進み、アメリカとは強固な同盟関係にあるという、日本の独自の立場を生かし、習主席には対話を通じた問題解決の可能性を指摘、トランプ大統領には、習主席との会談内容を説明し、柔軟な対応を促しました。
そうすると、自分たちが目標に掲げている経済発展というのは、行き詰まってしまうということになりますし、逆にアメリカに、はい、どうぞどうぞということを、容易に譲歩してしまいますとね、今度は国内の強硬派から習近平さん自身が弱腰と見られて、習近平指導部の権威が失墜してしまうということで、いずれにしても、共産党独裁体制の堅持という、そういう立場から見ますとね、マイナスになってしまうということなんですね。
これまで米中関係は、まるで振り子のように、関係悪化と改善の間を揺れ動いてきたといわれますけれども、トランプ政権の国家安全保障戦略は、中国をアメリカを追い落とそうと企て、経済的な侵略を働く修正主義国家だと位置づけています。