そうした中で、鹿児島市は市内全域、59万に上る住民に避難指示を出します。 大雨による深刻な被害に備え、鹿児島県の各地で、市内全域を対象にした避難指示が相次ぎました。 中でも、最も避難の対象者が多かったのが、人口59万の鹿児島市です。 鹿児島市に避難指示が出されたのは、この直後から、夜にかけてさらなる大雨が予想される中、広範囲に注意を促すことで、市民一人一人に危機感を持ってもらいたいと考えていました。 かつてない規模の避難指示に、鹿児島の人たちはどう対応したのか。
災害時の被害や情報伝達を研究されている関谷さん、市内全域59万人に避難指示が出された。 さまざまな課題も浮かび上がってきたわけですけれども、まず今回の市の判断、どうご覧になりますか?すけれども、基本的には土砂災害警戒区域にいる人、また、河川の氾濫の危険性がある浸水区域にいる人、土地の低い人が、避難をしてくださいというふうな意味で伝えてるのがほとんどです。
そしてきのうになりまして、避難指示が出されまして、レベル4なんですけれども、つまりレベル4の警戒レベルというのが、3日以上続くという状況になったわけですね。 ただ、課題になったのはレベル4の中でも、やはり7月1日の段階と、7月3日になってからの避難指示、大雨特別警報の可能性っていうふうなことを気象庁が発表した段階では、やっぱり切迫度が、そこの部分が分かりにくかったというか、伝えるのが行政のほうも苦労したというのは、課題としては残ったんだろうというふうに思います。