NHKスペシャル「東京ブラックホールⅡ 破壊と創造の1964年」

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この番組のまとめ

敗戦直後見渡す限りの焼け跡だった東京。 その年東京ではオリンピックが開催されスモッグの海から顔をのぞかせる東京タワー。 東京にパックリと口を開けたブラックホールは最新の映像技術によって55年前の東京に 現代の若者が迷い込み破壊と創造の時代を追体験する。 失われた時間を…気が付けば見知らぬ工事現場の片隅に倒れていた問答無用で突貫工事の現場に放り込まれた一日16時間 働かされるあがりだ。

その後も日本はオリンピックの準備に邁進した。 建設業界の受注額はオリンピック関連工事の始まった5年間で総額5兆円を超えた。 政府は人々の生活の向上を後回しにしてオリンピックだけに金をかけていると批判が集まっていた。 オリンピックが2か月後に迫っていた東京都知事の号令で始まった東京浄化運動に市民200万人が動員されたゴミだけじゃない 警察も総動員され風紀の粛正が強化された傷痍軍人の募金活動も取締りの対象となった。

こうした風俗店も軒並み オリンピックを前に取締りが厳しくなった。 みんな 東京の息苦しさのはけ口を求めているようだったオリンピック前後の東京の裏社会を目撃した。 オリンピックに無関心だった人たちもテレビにかじりついていた。 しかし 核戦争の恐怖もオリンピックの熱狂を消し去ることはできなかった。 オリンピックの熱狂は噴き出し始めた高度成長の矛盾を封じ込めた。 東京オリンピックは 日本の復興と誇りを世界に示した 成功体験として冬が来た。