最近は 失敗学という新しい研究に力を注いでましてそれが事故調査にも役立つということで…。 失敗? いつ? どんな?単純な操作ミスとか数値の読み間違いとか正直 あの混乱の中で 水上が一酸化炭素注入の手順を間違えたとしか1940年 アメリカ・ワシントン州で全長1,600mにも及ぶつり橋 タコマ橋が開通から僅か4か月で崩落するという大惨事が起きました。
詐欺だ こんなの!誰かに だまされちゃったの?あなたたちにですよ!ここは日本の最高峰東京第一大学工学部の研究室ですよね。 好きで見てませんよ!そもそも 僕は工学者 天ノ真奈子教授の下で学びたくてこの研究室に入ったんです。 なのに やることは事故調のことばかりだし先生は あまりにも自分勝手だし。 まっ 事故調より 本業の研究や開発を進めてほしいのは同感だけどね。 天ノ先生は どうして あそこまで事故調査をやろうとするんですか?1928年アメリカの損害保険会社の安全技術者事故調査は 失敗の宝庫でしょ。
鳥声翻訳機の設計図でも出来上がったんですか?そっちは かなり苦戦してるみたい。 やってんのかよ!「アオギリサービス」?確かに うちの制服ですね。 ボンベが保管されているアオギリサービスの倉庫には一気にガスを噴き出して飛び干してあった作業着を引っ掛け窓ガラスを割って 外へと飛び出した。 事故現場付近からはそんなボンベの残骸らしきものは見つかっていない。 もし間違っていたら事故調査委員会としての我々のメンツはそのとおり。
それでは アオギリサービス様への聞き取り調査を始めたいと思います。 これまでは タンクのあった場所を中心に調査が行われていましたが今回は その新たな場所から1本足りなくなっていることぐらいすぐに分かりましたよね。 私たちは 事故調ですから誰の責任かではなくなぜ起きてしまったのかを知りたいだけです。 御社の勤務状況を検証しましたが過重労働によって 社員たちが慢性的に疲労している傾向があります。 以上が 事故調査委員会としての結論です。 アオギリサービスのボンベが原因じゃどうしようもなかった。