最後にやったのは いつだよ!そのムササビの術は!忍法ムササビの術! とくと ご覧あれ!ほっ… ああっ!あっ あっ あっ…!右左ヱ門さん…? 右左ヱ門さん!右左ヱ門さん! ちょっ… 大丈夫!?えっ? ちょっ…。 相手は 神奈川宿で幅を利かせる豪商万生目屋だ。 いやはや 万生目屋仁兵衛 恐るべし。
私は 万生目屋の大番頭の文七だ。 えっ!?さあ! これで 私らは万生目屋の奉公人。 万生目屋仁兵衛なる商人の件じゃ。 旦那様?回想先代の主人は できた男だったがせがれの仁兵衛こいつが あこぎな野郎でな。 でかした! 仁兵衛から反物の在りか 聞き出そうってわけだ!この柄をお探しください。
我々の使命は 甲賀忍者の復興。 No business, no life!ごもっともでございます。 立てってんだよ!この無駄飯食らい!女中頭のお蘭さんですかい?何だい? この忙しいときに。 寝るな~! こら〜!また俺一人で行かせる気か! 文七~!回想私たちが何したっていうんですか!?そちらは お大名様への貸付金の証文でございます!それを持っていかれたら…。 その後の幕府の仕打ちを忘れたか?その恨みを力に 兄様は大成なさいました。
ああっ…! この野郎! 待ちやがれ!何故 邪魔をする? どこの者だ!そいつは こっちのせりふよ!どうして 反物を…。 あの野郎! 俺が信用できねえってのか!ちくしょう…! 待ちやがれ!ああっ! まきびしが…!また まきびしが…! うっかりだ!お前ら 甲賀の強いやつと口先番長。 この日向と数馬が 助太刀する。 では その「く一」の棚に あれが?して あの反物には 一体 何が?右左ヱ門さん これらは 一体…。 反物が まだ紅前屋にあったときには…。 これはこれは 利十郎殿。 もう一歩ですぞ 利十郎殿。
てめえらの目当ては こいつだろ?…だとして お前は何が言いたい?私は… 私は ただ旦那様をお守りしたい一心です。 利十郎!見せろ。 利十郎?ここは 江戸湾に浮かぶ小島。 利十郎?利十郎!となれば ねらいは…。 利十郎!しばし待て。 利十郎利十郎 利十郎 利十郎利十郎 利十郎…。 何…!?大筒さえなくしてしまえば旦那様が罪に問われることもない。 この国を正しく導いてくれるのは万生目屋仁兵衛をおいてほかにおりません。