琵琶湖いうてな 日本一の湖やからな！日本一かぁ！ああ。 お～い！ お〜い！この子の名前は 川原喜美子。 おっ タヌキや！ おったで！おう！空襲で何もかも失い借金を抱えた喜美子たち家族は知り合いを頼って大阪から信楽にやって来ました。 日本一の湖 琵琶湖ですぅ。 そうしてたまるかいう 意地や！意地？女にはない意地や誇りが男にはあるんじゃあ！分かってん！何が分かったん？紙芝居 行ってん。 紙芝居？そしたら お金のうてな？ポン煎餅もらわれへん。 紙芝居のおっちゃん言いはった。 「紙芝居やったら お金要らんで」。
中学卒業後は 幼なじみの実家丸熊陶業で働くことになっていました。 大阪行く話やったら 聞かへんで！行くなら うちを倒してから行け。 大阪行ったら あかん。 言うな〜！タヌキの道 知ってる？信楽に来たすぐの時になあの道で ほんまもんのタヌキに会うたで。 家族や友人と離れ大阪で働く決心をした喜美子。 ええ！？ご挨拶した？お医者さん目指してる医学生よ。 そして 大久保さん。 そやろか？大久保さんが作ったごはんは大久保さんにしか できひんのとちゃう？戦うて 子ども相手にアホらしもない。
ちゃんとしたお給料は大久保さんがおらんようなってからよ。 全部任されるようなって 初めて大久保さんに渡すお給料も全部喜美ちゃんのもんになる。 喜美子は荒木荘を切り盛りできるようになり今年からジョージ富士川を特別講師で呼ぶぐらいやからな。 喜美子姉ちゃん！百合子～ かわいらしゅうなって！お母さん倒れたって ほんま？直姉ちゃん また居残りやったんけ？うっさい！居残りて 何？勉強できひん…。
やってみたい言うてんねんやけどどやろな？フカ先生が ええなら。 時間を忘れるほど絵付けに夢中になっていく喜美子でしたが…。 あ… 先生？いや… あ… あの…。 先生！ 先生？おはようさん。 集中したはる時のフカ先生…あれやしな…。 仕事？雑誌記者や。 フカ先生？あ…？大丈夫ですか？あ…恥ずかしい…。 笑いながら 楽しそうにやってるあのフカ先生に。 うちはフカ先生の弟子になる。 お願いします！うちを三番弟子にして下さい！３番は ３日で辞めたで？えっ…。 京都の老舗旅館の三男坊で大学出の頭の切れる男や。
自分が丸熊陶業継いだら日本一目指しますぅ言うたりすんの。 それ 誰が描いたか知ってて言うてんのか？喜美子～！うん？採用されたで！新しい絵付け火鉢のデザインや！えっ…？すごいやん！そら よかったなあ。 はい？信楽初の女性絵付け師…？デザインが採用されて晴れて喜美ちゃんは一人前の絵付け師になったいうことや。 信楽初の女性絵付け師の話に絞って…。 丸熊陶業のマスコットガールみたいな感じで。
闇市行って…大事に飾ってあった先生の絵を白いお米と卵３個に換えて「おいしいなあ おいしいなあ」言うてうちのもん みんなで食べました。 丸熊陶業… 大改造や！大改造？若い世代を中心にするんや。 丸熊陶業を大改造されるいうお話。 深野先生いつまでおられるんかお聞きしとうて。 新しいことに挑戦するんや！フカ先生は 長崎行って絵付けを一から学ぶんや！お父ちゃん 分かる？どんなに すごいことか。
信楽初の女性絵付け師として先生！ やりました。 これで 名実ともに一人前の女性絵付け師誕生や。 そういうのを信楽でもやろういう話になって名付けて「お見合い 大 作 戦」！ バ～ン！喜美子にも参加してもらいます。 ハチ 信作って呼び合って うちのことは喜美子 言うてくれへんのはこんなにも何回も会うてようさん おしゃべりしてんのにここと ここの間は男と女いうことでしょ！男と女や！僕にとって 川原さんは 女や。 呼んで？ 喜美子 呼んで。 川原さん 十代田さんで。 喜美子は八郎から陶芸を教わることになりました。
夕方から あれなんで…お見合い大作戦。 あんな人やったら お見合い大作戦ですぐに合う人見つかるやろなあ…。 お見合い大作戦 行かんといて下さい。 結婚！？十代田さんは…陶芸家になりたいいう夢を持ってはります。 喜美子は子どもの頃から川原家を背負ってきてこの先も 家をしょっていかなあかん。 せやけど 喜美子と一緒なるんやったら一生 そんな ふわふわしたことを言えへんいうて。
僕は 陶芸家になります！一緒に夢を見させて下さい。 喜美子さんと結婚させて下さい！取れるもんやったら 取ってみぃ！はい。 陶芸展に向け八郎は 作品作りに没頭します。 この正月休みは作品作りに集中する言うてたやん！何で おじさんに言わへんかったん？言うたら 気ぃ遣わすやん。 喜美子は こっちで…１０個作ったらええ。 喜美子。 気になるに決まってるやん！喜美子。 ついに うちの丸熊から 陶芸家誕生や！おっ 陶芸家！よっ 陶芸家！受賞とご結婚をあわせましてせ～の…！おめでとう！喜美子を…頼むな。