狭い日本の中でも更に小さな土地しか持たない東京は開発のフロンティアを地下に求めてきた。 13の地下鉄路線ショッピング街大小さまざまなシールドマシンを開発してきた。 SFコミック「AKIRA」のシンボルキャラクターと共にネオ東京の誕生を目撃する。 今や地下鉄路線は 13に増え一日1,000万人が利用するという東京の大動脈に成長した。 東京の欲望のエネルギーは地上だけでは抱えきれず地下へ地下へと向かっていったわけか。 東京駅前の地下広場は複数の所有者が入り交じっている。
丸の内の地下は地下通路 地下鉄が ひしめき合い最新鋭の機能を備えている。 トンネルの起点となる場所の地下4メートルには 既に地下通路がある。 シールドマシンは 地下20メートルから次第に 30メートルまで下がり地下鉄の下を ギリギリにかわしたあとトンネルを掘り始めて2か月。 シールドマシンは地下鉄の真下最も難しい地点にさしかかろうとしていた。 若手ながら これまで過密の都心部の地下で難しいトンネル工事を10本近く成功させてきた名手である。 このトンネルも 大深度地下超巨大シールドマシンが投入される。
ようやく地下鉄トンネルの周りの土を取り除き工事はホーム空間の建設段階に入った。 強引に壊すと 裏側の壁まで崩れ地下鉄の運行を止める危険があった。 地下鉄の壁への影響はないか担当者が線路に入り 確認をする。 ここは 東京駅の地下に新設されている地下広場。 地権者が入り乱れており一元的に管理する者が存在せず災害時 地下全体の情報共有システムや指揮系統がないのだ。 災害時 地下空間にいる人々にどう情報を与え避難・誘導を指示するのか。 東京駅周辺に地下空間を持つ企業が一堂に会した。