NHKスペシャル選 食の起源(4)▽『酒』~飲みたくなるのは“進化の宿命”!?

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この番組のまとめ

その謎の答えを探って壮大な「人類の進化」を遡るとところがいざ人類がお酒を大量に造り始めると相次いで大波乱が!私たち日本人は遺伝子が「意外な理由」で大変化。 何だ?アフリカ エチオピア南部標高およそ2,000メートルの山岳地帯。 その秘密を探って生態人類学者の砂野 唯さんが初めて本格的な調査をおこないました。 でも それこそが 人類 最強の飲んべえに大進化という最初の大事件と深~く関係していることが分かってきたんです。

でも あれ? 発酵した果実を平気で食べている仲間がいますよ!そう 一部の祖先の体内に 偶然強力なアルコール分解遺伝子が現れたんです。 今から およそ1万2,000年前人類が農耕を始めた歴史的な地域です。 その一角に 人類史上最古といわれる大規模な遺跡が発見されました。 なぜ人類は この時代 この場所で大量にお酒を造り始めたのでしょうか?その部族同士で 血なまぐさい争いが起きていた可能性が多くの人が力を合わせなければ築き上げられなかったはずです。

アルコールによって…そのおかげで 警戒心が解けて気分が開放的になり人と打ち解けやすくなります。 ところが このあと文明社会が発展するにつれて宴会は 更にヒートアップ。 脳の中には ドーパミンという快楽物質を放出する細胞があります。 発掘された祖先の骨には遺伝子の情報が残されています。 アセトアルデヒドこそお酒が「毒」であることの正体なんです。 李さんが注目したのはこの猛毒を分解する酵素を作り出す大事な遺伝子です。

ところが 6,000年以上前アセトアルデヒド分解遺伝子の働きが弱い祖先が突如 中国に出現したことが分かりました。 アセトアルデヒド分解遺伝子の働きが弱い人が多く存在していました。 松岡さんの変化に ご注目!実は松岡さんアセトアルデヒド分解遺伝子の働きが弱い祖先なんです。 そうなるとアルコールから生み出される…マジっすか?そうなの?ある調査によるとアセトアルデヒドを分解する遺伝子の働きが弱い人は飲酒で頭頚部がんになるリスクがおよそ3.6倍食道がんは 7.1倍にもなってしまうことがそこが気になりますよね。

個人差はあるものの一日に飲むアルコールの量がおよそ20グラムを超えた辺りから病気になるリスクがこのように上がっていくことが最近分かってきました。 実は今ドイツでは 400を超える醸造所がノンアルコール・ビールを開発しているんです。 飲んでみたい!そんな大人気のノンアルコール酒にノンアルコールでも 酔いの快楽を味わえることが分かってきたんです。 更に 自律神経の働きを見るとなんと 普通のワインよりもノンアルコール・ワインを飲んだ時の方がよりリラックスしていると見られる結果が得られました。