NHKスペシャル▽新型コロナウイルス瀬戸際の攻防~感染拡大阻止最前線からの報告

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この番組のまとめ

今、対策チームは爆発的に感染拡大したクラスターと呼ばれる感染者集団を次々と発生させていくウイルス。 新型コロナウイルス感染拡大阻止の最前線からの報告です。 SARSの世界的な流行の際にはWHO=世界保健機関で封じ込めの指揮を執った感染症対策のスペシャリストです。 爆発的な感染拡大が起きた欧米などからウイルスが持ち込まれ国内でさらに感染が広がることを強く警戒していました。 感染者を見逃すことがないため早期に隔離すれば感染拡大を防ぐことができました。

西浦さんたちが注目したのが1人の感染者が何人に感染させるかを示す値基本再生産数です。 1人が2人に感染させれば基本再生産数は2。 対策によって再生産数が1を切れば流行は抑制真っ先に手を付けたのは第一波の中心となった武漢からの流行の徹底的な解析。 クラスター、感染者の集団が浮かび上がりました。 全国の保健所を通じ感染者の2週間の行動経路や接触者の詳細な情報を収集。 中国からの第一波を抑え込み国内での爆発的な感染拡大を食い止めた対策チーム。

横軸ですが新型コロナウイルス対策の効果が右にいけばいくほど大きくなる縦軸は社会的・経済的ダメージが上にいくほど大きくなることを示しています。 押谷クラスター対策は比較的、社会的・経済的なダメージも少なくて、一方でこのウイルスの特徴を考えるとある程度有効な対策だと考えられます。

虫明あとウイルスを抑え込むという感染症対策としてPCR検査をもっとやったほうがいいという意見が出ているかと思うんですが前回、ご出演いただいたときにはむやみに検査を広げるのは病院などでの院内感染などを起こして危険だというお話をされていたと思うんですが、現状を含めてどんなふうに考えたらいいんでしょうか。 そうなると、そういう状況を政府に説明をしてその状況だとこのウイルスは症状がないあるいは非常に軽症の人が多いのでその状況で本当にすべての感染者をそれによって、対策の強弱を判断していくという戦略になります。

合原連携が取れていれば事態が好転するということですが当初、私たちが直面していましたのは中国から始まったウイルスの第1波だったんですが現在は欧米などから流入したと見られますウイルスの第2波によって感染が拡大しています。 対策チームの分析では第一波の震源地中国・武漢からの感染者は11人。 日本の人口10万のある特定地域に第二波への対処に追われていた対策チームにさらなる集団感染の情報が飛び込んできました。

西浦さんは、自分が示すデータが人の命に直結するという東京などの都市部での感染拡大に危機感を強めていた対策チームはさらに強固な防止策を提示することにしました。 合原VTRでは病院ですとか福祉施設での集団感染そして、地方へ感染が拡大していく様子に対応している皆さんの姿というのも描かれていましたけれども今、感染が広がっている現状の危機感というのを押谷さん、どのようにお感じになっていますか?押谷非常に厳しい状況にあると思っています。