上の息子 どうした？ん？ うん いや 一番上のがさ大学行ってんだよ。 そういう訳だからお金とか 出征とか お餞別とか思い出すような話は 一切ご法度なの。 あら～ 中山君ちのお母さん悪いことしちゃったね。 ♪「母は来ました」♪「今日も来た」 タカタッタ。 ♪「とどかぬ願いと 知りながら」♪「別れテープを 笑顔で切れば」♪「希望はてない 遥かな潮路」♪「ああ 憧れのハワイ航路」昔の話 したってしめっぽくなるだけだからさあ。
いい？「当方には 良質の漆製品を年間６万ドル分輸入する用意がある」って。 戦争さえなけりゃさ 俺たちは ずっとお前 え？ 漆職人で通ったんじゃねえか。 いやね 基本給プラス出来高歩合で月に２万５，０００円ぐらいは出せそうだっつってんだよ。 こういうことだったら 私…何としてでも お金作るから！ねっ！そりゃあ 絶対 その方がいいよ。 秀二郎 たけしおめえたちと父ちゃんとは親子だな？何言ってるんだい！だったら 頼みがある。 秀二郎は？俺も ８００円ぐらいならあるけど…。
でも 出資金っていうの？ ３，５００円。 そりゃね 月々２万５，０００円っていうお金も魅力だけど。 だったら 俺 勉強部屋が欲しいな。 私も 義太夫のお稽古場が欲しいね～。 残りの出資金 あと３，５００円。 どうして急に下宿するなんて言いだすの？うちだと できないだろう？勉強だって何だって。 な？ いいだろ？ 土曜日曜はこっちに帰ってきたっていいんだしさ。 真利子さんも承知のことだったのかい。 でその新しい会社を作るのに出資金がね。 あっ 手紙！ 学校から来た。
父親参観だっていうんだから。 学校なんてのはな大人が行くところじゃねえや。 真利子さん あんた 行っておやりよ。 まあ 学校側としちゃあさ親の顔も見ときたいんじゃないの？どんな親に育てられてる子かとかさ。 ん？そりゃあ 昔 相当悪さをしたからじゃないの？ 学校時代に。 １時だからね 父親参観！おい 真利子。 学校なんて１０分もありゃ 行けちゃうんだからお昼済ませて出たって間に合うよ。 おい 真利子。 今日は父親参観だっけ。 一つは国民主権 そして 平和主義そして もう一つがこの基本的人権の尊重です。
山上君のおうちはおととし お父さんが亡くなってお母さんが一生懸命 働いて山上君や妹さんたちを育ててらっしゃるの。 お母さん 今日もお仕事でお忙しいのね。 吉村君 分かりますか？山上君は それでも一生懸命 お勉強して頑張ってるのよ。 朝ごはんだって山上君 自分で作ってくるの。 分かった？泣かないのよ 山上君。 あ～っ たけしの父親です！アハハハ…。 父親の西野竹次郎と申します。 昔の職人もね 竹さんのほかに腕のいいのが５人集まってね会社の名前も東京漆芸社として。
トーキョー・ジャパンアートカンパニー。 僕のじゃないもん プレゼントだもん。 プレゼント？君 宮森さんちに呼ばれてないのか？お誕生日。 西野君 何も持っていかないのか？持っていくかよ そんなもの。 たけし明日 宮森さんちに行ったらねお行儀をよくして悪さするんじゃないよ。 あのさ 何か持っていくものある？ん？ 持っていくものって？明日のプレゼント。 プレゼントって何だよ。 お行儀をよくしてね「お誕生日おめでとう」って言えばいいの。 これ プレゼント。 これ プレゼント。