これだけは横書きになっちゃ嫌だというのがあの 居酒屋の壁に貼ってある黄色い紙に書いてある お品書き。 そして 三遊亭遊馬さん落語の中の登場人物はこういう人物だなという本当に 語り口 面白いです。 ええ これから申し上げますお噺は妄想好きな大家の若旦那がうちを勘当になりましてそれから お湯屋さんに奉公するという愛と涙と青春のヒューマンドラマでございます。 この男どもが帰ったらね男湯 営業停止にしちゃう。 男湯 営業停止にして女湯で新装開店しちゃう。 まあ 今はいないけれどもねえ夕方時分になると女湯も来るよ。
『さあ おにいさんおひとついかが?』ってんでねこれをキュ~ッとやって杯洗の水でゆすいで ご返杯。 向こうもいける口だからねキュ~ッとやって杯洗の水でゆすいでご返杯。 カリカリ カリカリ カリカリピシ~ッてえとね女は 持ち前の癪でもって『う~ん』ってんで倒れちゃう。 「湯屋番」というバカバカしいお笑いでございます。 ようこそ「演芸図鑑」へお越し頂きましてまことにありがとうございます。 ええ? お前も何だって?今年 二十歳だそうじゃねえか。 え? お前は 今年 二十歳だろてんだよ」。
『ど』が付くったっておじさんの商売はな え? 道具屋だよ」。 「道具屋? ああ…。 まあ 道具屋ったってな 高価な品を扱うなんて なかなか難しいや。 私は 神田の三河町の杢兵衛のところからやって参りました与太郎でございます』って丁寧に挨拶すりゃあな向こうはちゃんと心得てるからいいか?いやいや 向こう行って何でも教わりゃいいから。 『おじさんが呼んでる呼んでる』っていうからね小遣えくれるんじゃねえかと思ったら道具屋になれってんだもんな。 あたいはね神田の三河町の杢兵衛んとこからやって来た与太郎様です」。
ん? 何つった? 今神田の? 三河町の? 杢兵衛…。 いらっしゃい いらっしゃ~い!出来たての道具屋ですよ!あの人 飛脚じゃねえか。 「あっ 道具屋君。 ああ~ 道具屋君?」。 しかし 面白え道具屋だの。
だから 気分はね あの~接待的に いつも きれいに出る時はあの~ 杉村先生の所作っていうのが1つと…。