本当に私の人生の土台となっている本当に宝物のような作品で何も分からない中ただ がむしゃらに ピン子さんとか伊東四朗さんに ご指導いただきながら撮影させていただいたんですけれども忘れられないというかとても大切な私の財産になりましたね。
だから そこで言われてビックリして今度は 北極行く船の中でそれで 本当に最初に嫌な役だったんですよね。 確かに その貧しい時代っていうのが泉さんとか伊東さんは ご存じだけど小林さんは ご存じなかったでしょう？優しさとか思いやりとか人生で本当に大切なものは何かっていうものをほかに 自分の畑２反を持つ貧しい農家であった。 父と母が 労働力の中心で祖父は 既に亡く祖母が 少しばかりの布を織るのがささやかな現金収入であった。
お前も今度 奉公さ出ることなったんだ。 キヨちゃんと一緒に学校さ行くんだから。 んだから奉公さ行かんなんねえんだ。 分かるか？ 奉公さ行ったらそこで ちゃんと食わせてくれる。 オレ 学校さ行きてえキヨちゃんと一緒に…。 心配ねえ すぐ上がるから！誰さも言うなよ！ 黙ってろよ！上がれ！ そんなバカなまねしねえで！みったぐねえ まねしくさって！何が 「みったぐねえ」だ！女子はな みんなこだな つれえ思いして…。 オレ… 奉公さ行ぐ。 何 言うんだ？奉公には やらねえ。
井戸端で ほだな汚れ物洗うやつがあるか！井戸ば きれいなとこだ！汚しちゃなんねえんだぞ！洗濯物は 川でするもんと決まってんだ！ヒエッ！ まだ 冷てえな！ちゃんと 火 消したか？へえ。 これ 読めるかな？「ケフハ ヨイテンキデス」。 「ケフハ ヨイテンキデス」。 ７歳といえば 就学年齢だしそこんところを ご理解いただいてなんとか あの子を学校さ あげてもらえるように…。 いや～ 奉公人でも同じ日本の子どもです。
先生が ひいきしてると思って威張ってるんだな おしんは。 先生に昼飯もらって食ってるのだってちゃんと知ってるんだから。 先生は…先生は…。 たたかれてもええのか？まだ 分かんねえのか！？ほだなことでオレがやめると思ってるのか？武坊 大丈夫か？オレが悪かった。 今朝 在の者が大根 持ってきたから 銭 払ってちょっと この財布ばそこさ置いたんだっす。 「奉公さ来る時ばんちゃんが くれたんだ」って言っていたでねえか。 とにかく草の根分けても 捜すベ！帰ってくるっす！米１俵と引き換えに奉公さ来てるんだっす。
口入れ屋の源助が訪ねてきておしんの家では 初めておしんがもう２０日も前に奉公先を逃げ出していたことを知らされた。 ほだなやつらだ！米より お父っつぁんの体の方が大事だべ！帰ってきたって二度と 敷居など またがさねえ！「き み し にた ま ふ こ と な か れ」。
この詩はな 与謝野晶子という偉い詩人が 日露戦争の時旅順口を包囲してる軍隊にいる弟のことを悲しんで作ったもんだ。 「戦争だから人を殺したり 殺されたり。 戦争の勝ち負けなんかどうだっていい。 好きなんだろ？こだい大事な物 駄目だ。 戦争に行く時に買って戦場にも持ってった。 お父っつぁん！勝手なまね しやがって！それで通ると思ったら 大間違えだ！奉公の辛抱もできねえような情けねえガキは親でも子でも ねえ！とっとと出ていけ！作造！おしん？どこさ行くんだ？おしん！納屋で休んでろ。
加代！ 加代！おしん 貸してもらいてなんだばなしてひと言 断らねがったんだ？私も おきくも おうめもいるのにかい？黙って オレの部屋さ入るってのは盗むつもりだったさげ。 お前 お加代様の部屋さ入っただか？あれほど 座敷さは 入っては駄目だって言ったでねえか！オレ… オレ…。 加代 入れ。 お前 ホントに加代の本 盗む気だったのか？オレ ちょっとの間 借りて読みたかったんだ。 きつく言われてたから「貸してけろ」って言ったらお加代様の部屋さ入って本があるのば見たことが分かってしまうから。
こうした中、アメリカの世論調査機関、ピュー・リサーチセンターが２１歳以上のアジア系３５２人を対象にしたアンケートの調査結果をまとめました。 それによりますと感染拡大以降、アジア系に対する暴力が増えたと答えた人が８１％、脅しや暴力を受けることを中国ウイルスと呼んだことなどによって差別や暴力が助長されているとアジア系の人たちが感じているお弁当パラダイスと銘打ったこの催し。
大正３年には第１次世界大戦が始まり日本も大戦景気の好況に沸く大正５年 西暦１９１６年のことである。 若奥様が お呼びですさけお加代様んとこお迎えに来たんですども急に この人があっこで私どご…。 自分たちが汗水垂らして 米を作ってもそれの半分は 年貢米として地主に納めなきゃいけない。 地主たちは自分たちの手を汚さないで小作人から搾り取った米でぜいたくしてる。 そげなことができるんですか？できます！ 地主への年貢米を５割から ３割に減らすことができたら。
余分に送ってやってただか？今 思えばあのころから 小遣い 貯めて東京へ行く準備してたんだかもしれねえんだな…。 はるは長年の製糸工場での重労働で肺結核に侵されていた。 姉ちゃんが？いつまで 製糸工場さ いたってただの女工で終わりだ。 姉ちゃん！ 姉ちゃん！こちらの お師匠さんでがっす？んだなっす？あんた 誰だい？私は… 私は谷村はるって者の妹で長谷川たかっていうお師匠さんば 訪ねていったら髪結いの修業ばさせてもらえるって言うんで…。
はる姉ちゃんの遺言だっす！はる姉ちゃんの分まで働きまっす！ はる姉ちゃんは死ぬ間際まで 髪結いになるのを楽しみにしてたんだっす！んだから はる姉ちゃんのためにもどだなことしたって一人前の髪結いにならねえと！ほら また火が消えちまうよ。 日本髪みたいに決まりなんぞ ありゃしない。 どんな髪形にしようがその髪結いの才覚一つだ。 洋髪と日本髪とじゃ修業が違うんだ。 洋髪で一本立ちするんだったら誰にも 文句なんかつけさせないからね。 ただしこのうちは 日本髪で通すからね。
源右衛門の何度でん 手紙ばよこして「お元気のご様子何よりです。 代筆らしい 味も そっけもない父親からの手紙を読みながらおしんの胸にむなしさが噴き上げていた。 …が おしんの稼ぎを当然のように 当てにしている父親の気持ちがおしんには たまらなかった。 竜三と あんたば一緒にするわけにはいかん。 もし 竜三と あんたが一緒になるんなら竜三は 勘当たい。 田倉と縁ば切った以上田倉商会からも出ていってもらうけ。 女性一人の部屋に男が上がり込む時間では なか。
小作娘ば もらうわけにはいかんとじゃけん！安心して 帰ってくんさい！じい！小作の分際で娘ば 嫁にやってんやらんて…。 思い上がるのも 程があるたい！何だと？ 小作の どこが悪い？どだな商売してるか知らねえけんど商人に 地主も ヘチマもあるか！大きい面すんな！おしん 帰るぞ！おしんさん…。 それなら どうして？でも 田倉さん「勘当されても店を追い出されても自分の思うとおりにする」って…。
羅紗問屋の田倉さんだ。 もう 田倉さんのうちで一緒に暮らしてるんだよ。 おい！おい！駄目だ 父ちゃん！無理しちゃ駄目だ！正助手伝ってやれ。 奥さんが 片手間にできるような仕事じゃないんだ！いえ… そんなのんきな気持ちじゃありません。 ねえ 旦那様 どうなさったの？お医者様には 診せたの？熱でも おありになるのかしら…。
これがね すぐ消えればこれ 本物の羅紗なの！ホントかね？さあ どうだ！ ほら！「Ｍａｄｅ ｉｎ Ｅｎｇｌａｎｄ」って織り込んであるじゃないか！当たり前でしょ！ 正真正銘！羅紗に 嘘ないんだから！それじゃ それもらおう！これですか？それでいい！ありがとうございます。 何だ反物で持ってきてないのかよ！明日の今頃もう一度 参りますから御足労 願えないでしょうか？はい はい ありがとう！おしんのねらいどおり洋服生地の たたき売りは大勢の客を集めて飛ぶように売れていった。
一人の時は竜三さんの言うこと よく聞いて…。 その日は おしんが倒産寸前だった羅紗問屋 田倉商会をこれが 関東大震災と呼ばれる地震だとは 知る由もなかった。 おしん！ あんた 今日エンドウに支えばしてやらんば。 百姓に 休みてんなんてんなかたいね！いや この間東京さん行ってきたばってん竜三！誰が何と言ったって オイにはオイの夢が あっとやっけんね。 今日からな この人もあんたたちの お仲間入りさせてもらうよってんなよろしゅう 頼むんな！よろしく お願いいたします。
けど 甘やかしたらな浩太さんの気持ちにもまあ 一日も早う 商売に慣れて旦那とも暮らすようにならんといかんな。 行商いうのはな商売の基本みたいなもんや。 おしんの願いはいつも行商している町で魚屋の店を開くことであった。 そこへ 夫の竜三を 佐賀から呼び親子３人の暮らしができるようになるのを 夢みていた。 毎度～！ 魚屋です！みそ漬けならねアワビとタイと それから イカ。
で その襲撃した将校たちは捕まったの？何でも 方々を占拠しとるとかで反乱軍を鎮圧するために在京部隊が出撃したっちゅうことらしか。 今夜は どこをやるつもりだ？「東海軍管区情報…」。
雄や仁や禎が帰った時このうちがなかったらどうするの？このうちはあの子たちのうちなんだから！だったら 私が！母さんに もしものことがあったら私 雄さんたちに顔向けできない！そうだよ！ ここは初ちゃんと僕たちで 必ず守る！だから 母さんは逃げて！初ちゃん 水の用意は いいのか？防火用水だけじゃ足りないからあるもんにみんな 水入れてね！母さん 危ないから待避して！今 逃げんと 逃げられなくなる！バカなまねは よさんか！あんた！あれうちの工場の方じゃないの！？初子の工場も 希望の工場もやられてしまったね。
二十何年 一緒に暮らしてきて８月２８日占領軍が 厚木飛行場に到着した。 うどんか？仁！何が何だか分からないうちに今度は「アメリカ軍が やって来る前に鹿児島へも行けなくてもたもたしてるうちに終戦でさ。 昭和２０年８月１５日太平洋戦争の終結を境におしんの運命は大きく変わった。 戦時中蓄財のつもりで買った国債は紙くず同然となりそして ４年の歳月が流れ昭和２５年の春を迎えて おしんもいつか ５０歳になっていた。
本日は 特別開店記念セール！昭和３１年３月１５日長い準備期間の後田倉商店は 当時 まだ数少ないセルフサービスの店として昭和４３年スーパー たのくらは６号店を出しその暮れには おしんと同居するための屋敷も新築してそして おしんは満８１歳の誕生日を迎えていた。 あそこにはね並木っていう大きな食料品店がある。 並木さんは 田倉にとっては大恩ある お人なんだよ。 今は 息子さんの代になってしまったけど先代の浩太さんにはお母さん ホントにお世話になったんだから…。 並木食料品店なんてたちまち 客足が落ちてしまうよ。
うちとか うちの周囲に土地の買収工作 始めましてね。 いや ところが最近になって うちの伜は大手のスーパーに土地を売り渡す決心をしたようです。 それじゃ大手のスーパーに土地を渡してそこに ビルを建てテナントとして入って商売した方がいいんじゃないかと…。 いくら将来性があるったってたのくらよりは私たちの土地が駅に近い。 もう一度出発点に戻って出直すというのもぜいたくな暮らしを当たり前みたいな顔してると一度 どん底の生活を味わわしてみるのもいいんじゃないかと思うようになりました。
実は 今度 売却する予定になってる土地の中にそうですか。 これまでの生き方を考え直す機会を与えるのも居直る気持ちになれたらホントに さっぱりしました。 どう あがいてみても今月末が 支払い期日になっている手形の返済の めどがこれ以上 持ちこたえる力は今の たのくらにはないことが分かったんです。 道子さんのお父さんにも陰になり ひなたになり随分 お世話になった。 道子さんの お父さんにもホントに申し訳ないけどまあ やるだけのことやったんだからきっと許してくださるよね。
いやいや 大手には大手の経営方針があるんでしょう。 私たちが死んでしまったら小作運動や弾圧で苦しんだ人間がいたことなど忘れられてしまうんでしょうね。 特別番組「橋田壽賀子さんをしのんで～『おしん』を振り返る〜」スタジオには「おしん」に出演をされましたお三方にお越しいただいております。 全部やったら 一体 何時間かかったのかなと思いますけど。 私はね ドラマでもありドキュメンタリーという面もあったと思うんです。
ブラジルさ行くのが！？音楽が 普通は編集の時入れるでしょ？生付なんですよ。 お父っつぁんそんなに 米が惜しいのか！？んだからおしんが生きてると 思いてえのか！？その時に すごい顔であんた 伊東さん にらんでたってあの位はいと お米とを換えてそれで私が怒って橋田先生が言ったから本当に痛かったんだって言ったの。 さて 今日は 「おんな太閤記」で豊臣秀吉を演じられました西田敏行さんからメッセージが届いておりますのでご覧いただきます。
そして ＮＨＫのテレビドラマとして橋田さん最後の作品となりましたのが２００５年に放送されました「放送８０周年記念 橋田壽賀子ドラマハルとナツ 届かなかった手紙」です。 最後に それでは 橋田壽賀子さんという一人の女性ですね皆さんにとってどんな存在だったのかということを伺ってまいりたいと。