人々が直面する食糧不足がウクライナ侵攻の影響でイギリスBBCはキーウの北にある村では奪還しようとするウクライナ軍を阻止するためロシア軍が住民を地元の学校に連行し人間の盾にしたというインタビューを伝えています。 その隣の村でもウクライナ兵や住民はロシア軍が民間人を人間の盾として使ってきたと証言しています。 一方、ロシア軍は軍事作戦の重点を東部に移して攻撃を強めておりウクライナ政府は攻撃を恐れているためです。
ウクライナの公共放送はロシア軍の攻撃が続く東部のルハンシク州で住宅などが被害を受け死者が出ていることを伝えています。 また、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が多くの市民の遺体が見つかったブチャから送られてきたウクライナ国旗を広げ侵攻が終わることを願い祈るよう呼びかけたと報じています。 ウクライナの首都キーウ近郊でロシア軍が撤退したあとロシアのウクライナへの軍事侵攻に対してドイツ政府はNATO=北大西洋条約機構のほかの加盟国と、密接に協調していくことにしています。
ウクライナへの重装備の提供といかなる対話も圧力を強める方針でEU=ヨーロッパ連合はロシアから大量に輸入してきた石炭の輸入を禁止する方針を明らかにしています。 EUは石油や天然ガスなどもロシアからの輸入に依存しており国営ロシアテレビはエネルギー資源への制裁を巡ってEUの足並みが乱れていると伝えています。 EUが発表したロシア産の石炭の輸入禁止も新たな問題となります。 EUが打ち出したロシアからの石炭の輸入禁止という措置。
南部に拠点を置く政権側これを支援する隣国サウジアラビアなどが軍事介入を続ける一方首都サヌアを支配する反政府勢力フーシ派はイランから支援を受けミサイルやドローンを使って今月2日、イスラム教の断食月ラマダンに合わせ一時的な停戦で合意したものの双方の敵対関係は変わっていません。 長期化する戦闘で農業生産は落ち込み頼みの輸入小麦もイエメンの通貨が暴落したことで高騰し続けています。 イエメンは国際機関からの食糧支援にも大きく頼っていますが小麦の確保が難しくなり食糧支援に影響が出るおそれも高まっています。
先進国は今ウクライナ侵攻への対応を最優先で迫られていてイエメンに目が向いていないのが現実だと思います。 地面の至る所にミサイルが突き刺さりその先、小麦畑の真ん中にはウクライナ軍が2週間前に撃墜したロシア軍のヘリコプターの残骸があります。 しかしウクライナではガソリンは配給制となっておりタンクは空です。 ウクライナは世界第5位の小麦輸出国です。 ウクライナの主な農業地帯の多くが戦闘の被害を受けたり今も直接被害を受け続けています。
アメリカとイギリスオーストラリアの3か国による安全保障の枠組みAUKUSが首脳声明を発表し音速をはるかに超える速さで飛行する最新兵器極超音速兵器の開発を共同で行っていくことになりました。 われわれの防衛力強化に向けた新たな目標は極超音速兵器です。 従来の弾道ミサイルは発射されたあと弧を描くように飛んで目標地点に到達するため航路が予想しやすく迎撃されやすくなりますが極超音速ミサイルは時速6000キロ以上という高速で飛行しながら方向を何度も変えることができます。
アメリカのホワイトハウスが5日、アメリカとイギリスオーストラリアが極超音速兵器を共同で開発すると表明したことに対して中国外務省の趙立堅報道官は目的はアジア版のNATOだと反発しました。 アメリカとイギリスオーストラリアが極超音速兵器を共同で開発する動きは核拡散のリスクを増大するだけでなく地域の軍拡競争をエスカレートさせるおそれがありアジア太平洋地域の平和をおびやかすことを強く懸念しています。