100分de名著 トルストイ“戦争と平和” 第1回 <新><全4回>

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19世紀初頭フランスの侵攻に揺れる ロシアで「戦争と平和」。 これは 本家本元 ロシア語の本ですが登場人物が なんと559人。 ロシアの文豪 トルストイの「戦争と平和」でございます。 そして 2007年には アメリカとイギリスの作家125人が選んだ愛読書の革命によって ソ連という社会主義国家になる 20世紀のちょうど 間はざまの世紀なんですね。

周囲の空気も読まずナポレオンを賛美し続ける彼は父は名門貴族でしたが 母は庶民。 理解者は 同じくナポレオンを崇拝する軍人 アンドレイだけ。 さて この登場人物の外見を詳細に書き込む トルストイですけどピエールの風貌をこんなふうに書き込んでいます。 さあ そんなピエールと 親友アンドレイが憧れているのがフランスの皇帝 ナポレオンでございます。 軍人から 皇帝にまで上り詰めた男ナポレオン・ボナパルト。 王族でも 名門貴族でもない彼の成功にヨーロッパ中の若者が憧れました。

アンドレイの野心家ぶりが分かるところをご紹介しましょう。 トルストイは 実は自分がこうであってほしい若者というイメージで アンドレイを書いてる事は間違いなくて。 求道精神っていいますかね絶対的なものを求めるというそういったものをアンドレイに仮託してる。 そうすると 高い空を見て 永遠に絶対的に美しいものと見てほ~っと してるところに小男のナポレオンがチョコチョコチョコと やって来るとこれが ちっぽけで 小物でどうしようもない男だとふと思うんですよ。