♪~コンビニになり マンションになっちゃった訳ですけどもまぁ 情報といったら寄席しか無かったんですけどもね。 「これに安置し奉るは右大将 頼朝公の髑髏。 「それ本当に 頼朝公の頭蓋骨かい?」。 「お前 聞いたよ お前頭がいいね~ うん頼朝公の頭蓋骨 うめえ事やりやがったな 本当に。 「今度はね 貧乏神」。 「貧乏神」。 ええ?貧乏神ってぇのは 一番つきあいたくない神様だよ参詣に来ないよ」。
隅田川?ガキの時分 そう方々 遊んでた時だ 冬場 ええ?誤って井戸に落っこった事 あるよ。 頬は こけておりましてね着物は はだけている荒縄でもってギュッと 縛ってあって素足でもってわら草履を履いておりまして竹の棒に すがっております。 「俺かい? 俺はな死神だよ」。 「俺は死神だ」。 「死神?あっ そうか 死神って こういう格好 してんのかよ 嫌だな~。 そうか お前のせいだな?俺ね ガキの時分からどんなに つらい事 あったって死のうなんて思った事無えんだよ。 ガキの時分からズ~ッと 貧乏暮らし」。
そのかわりな 足元に チョコンと俺みたいな死神が座ってたら呪文を唱えてポンポンと 手を叩くとス~ッと 離れて病人は助かるんだ。 で 枕元に お前さんみたいな死神が座ってるってぇとこれ 駄目なんだね? うん足元に座ってるってぇと呪文を唱えて ポンポン…呪文を唱えて ポン…。 『アジャラカモクレン 虎ノ門』?『テケレッツの パ~』で…」。
「先生 今 何かしめたと仰いましたか?何か あったんですか?」。 「甘井羊羹先生」。 アジャラカモクレン 虎ノ門テケレッツの パ~」。 これに 味 しめまして行ってみますってぇと10人に1人が 枕元にあとは ほとんど「アジャラカモクレン 虎ノ門 テケレッツのパ~」ポンポンとやると 金が ガバガバッ。 さぁ 方々からちやほやされますから「この先生と つきあってるといい事 ある」ってんでもう あちらへ遊んでこちらへ遊んでお茶屋遊びを覚え芸者さんに ちやほやされます。
じゃあ お前と 京 大坂でも行こうか」なんてんでね金というのは あっという間に無くなるもんで「先生 いい人だけどもね お金無くちゃ 嫌よ」ってんで女が 勝手に 離れる。 「あっ 先生様でございますか?どちらへ 行ってらしたんですか?方々 捜し回ったんですが。 手前 麹町十丁目伊勢屋源右衛門の手代の者でございます。 是非 先生に 先生に主人を治して頂きたいと思ってやってまいりました」。 伊勢屋源右衛門さん。
「おかみさん よく 聞いて下さいいいですか? お宅に気の利いた若い衆四人 揃える事は できますか?」。 「四人どこじゃございません50人でも 100人でも奉公人は おりますから」。 御輿を担ぐんじゃないんですから ね?その 四人の若い衆をいいですか?旦那の寝ている布団の四隅に座らせとく。 夜中になると ギンギラになってワア~ッと 睨みつけるからこの死神も…。 目くばせを致しましてポンと 膝を叩きますってぇと若い衆が 布団の四隅を持ってクルッと 半分 回した。
頭の使い方だなぁ これだよ本当にな。 ええ?いい酒だね 本当に。 あっアア~ッ 何だ? こらぁ ええ?杉花粉かよ? おい。 酒 飲むってぇと 花粉症になっちゃう 冗談じゃねえやな」。 「ばか野郎何を くだらねえ事言ってんだぃ。 伊勢源の所にいたのは俺だよ」。 「今季 成績不振のため多摩川へ行けと言われた」。 「死神にも 二軍落ちってあったんですか? フフフまぁ 許して頂戴」。 「お前が 俺の言う事聞かなくなって 俺に逆らって伊勢源の寿命と取り替えちまった。