大久保は藩のリーダーの一人として幕府という 巨大な既得権者を倒しました。 大久保は そのあと維新政府の中枢に入り欧米列強に負けない近代国家を造ろうとします。 旧来の大名が支配する藩は独自の政治制度や軍事力を持つ新政府が力を持つには藩の既得権を奪い取らなければならない。 強い政府をつくりたいと考えてはいるものの大久保の新政府は まさに…これは ちょっとつらい状況だったんですね。
立派な建物を造っておしまいというハコモノ行政の自治体も多く美術館自体もお客を集める熱意とアイデアが足りないと感じたそうです。 この体制を どう切り崩すのか?大久保たち 新政府首脳は一つの策を絞り出します。 新政府が持っていた 唯一の武器天皇の権威を全面に打ち出した「版籍奉還」です。 そうは言っても270もの藩 全てが応じるのか?そこで大久保たちが考え出したのがまず 薩摩 長州土佐 肥前の四藩に版籍奉還を願い出てもらう事でした。