大久保は そのあと維新政府の中枢に入り欧米列強に負けない近代国家を造ろうとします。 今回大久保の知恵を読み解くのは…アメリカで 長年美術館運営に携わった 蓑さん。 それは明治維新の立て役者というとやっぱり この人「西郷丼」ってなりがちですけど実はこの人の盟友だった 大久保利通。 既得権者に立ち向かった大久保の知恵を味わって頂きたいんですけれどもまずは こちら。 大久保が明治政府の中枢に入ってその時 置かれていた状況から味わって頂きたいと思います。 徳川幕府を倒すという大きな目標を大久保は達成しました。
今 VTRでも ご紹介しましたが加来さん 藩という存在確固とした既得権を持っていた存在だったんですか?日本人がいない?薩摩に生まれ育った人は薩摩人なんですよ。 薩摩の力を使って新政府での発言力を増し新政府の威光を借りながら薩摩に圧力をかけていくこの立場になるわけです。 多分 みんな まだ この時代はこっちが親会社でお前は出向で小さな新政府というよく分からないものをつくったからそこを「お前 任せたよ」と任されたけど…ただ 意識の中の問題としてはこの島津久光からすればもともとは部下だった。
大久保たち 新政府首脳は一つの策を絞り出します。 新政府が持っていた 唯一の武器天皇の権威を全面に打ち出した「版籍奉還」です。 そこで大久保たちが考え出したのがまず 薩摩 長州土佐 肥前の四藩に版籍奉還を願い出てもらう事でした。 問題は どうやって四藩の藩主たちをそこで大久保が こだわったのが版籍奉還の建白書にある文言を入れる事でした。 大久保は今度は 天皇が幕府に代わって支配のお墨付きを与えるとイメージさせたのです。