日本の話芸 落語「指相撲」

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その 貧乏な農家に産声を上げた男の子愛おしさは数倍だったんでしょうね小さく産んで大きく育てようという事で家族の者は 自分の食べる物を削っても 赤ん坊に あげました。 腕白相撲では 常に 勝ってます。 15になった時大人の中に入って 相撲を取って負けた事が無いという。 村では村相撲の大関を張るようになった。 だもんで仁王様の 指一本分の力わしに授けておくんなせえまし。 お前は相撲取りか?」。 「相撲取りになろうとしてるだ」。 「相撲取りになるんで江戸へ来たのか?」。

旦那が 食いっぷり 見てね『あ~相撲には いいな』ってんでね相撲の部屋 連れてってくれるよ」。 相撲への近道? お前さん相撲取りになりたいのか?」。 よしじゃあ 相撲取りに おなり」。 その当時の十二代目の横綱三代目が これが 陸奥の国遠田郡の丸山権太左衛門。 四代目の横綱が 奥州宮城郡出身の谷風梶之助。 その次 五代目が 近江の国京町出身の小野川喜三郎。 産声を上げた時には蚊の鳴くような小さな赤ちゃんでしたがそれが 稲妻雷五郎となって七代目の横綱です。

阿武松とこの稲妻雷五郎を並べる事が。 そこへいきますと 稲妻雷五郎は立ち合いが きれい。 じゃあ 一度横綱が授かったというお守りを見せてもらってまた 拝んで スリ やめるそれ きっかけにやめようと思ったが横綱に合わせる顔が無えでそれで 忍び込んだんだがスリは 外で働くもんだ家の中ってぇのは慣れなくてマゴマゴしちゃって」。 「指相撲だ」。 「指相撲?」。 「指相撲なら 勝てるだろ?」。 風流人でもあった稲妻雷五郎 辞世の句「稲妻の 去りゆく空や 秋の風」。