NHK俳句 題「秋袷(あわせ)」

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♪~「NHK俳句」第1週の選者は宇多喜代子さんです。 ドラマ 映画でも大活躍でいらっしゃるんですが実は 以前NHKの局内でお目にかかって「番組 見ています」とおっしゃったんですよね。 芭蕉とは違った現代人に通じる日常の捉え方というかそういう句が多い感じがしてこの富士山も冬のキリッとした富士山ではなく春のかすんだ富士山でもなく夏のギラギラした富士山でもなく本当に 空気がやわらかくなってきたところににょっぽりと出来た富士山が描かれていて曲がり角 曲がったらパッと見えたのかなと…。

ちょっと病身でいらしたから痩せていらしたと思うのですがその颯爽とした波郷秋袷を着ていらした波郷を思い出すという句ですね。 これはもう逃れられないぞという句だけれども いかがでしょうか?「物的証拠」というところが また。 思い出に物的証拠がある。 「すすす」という言葉と「躾糸」の「し」とさ行が重なっているところがサラサラした感じが表れていて印象深い。 以上が 入選句でした。 特選三句をご紹介する前に「俳人のことば」をご覧頂きます。 山口誓子は明治34年 京都に生まれました。

ですから 秋袷という季語の中に「けふ一日 何かせむ」では少し足らないのでこの「一日」というのも ちょっともったいぶった言い方で「一日」でいいと思いますので「けふの一日 何かせむ」で十分だと思いますね。 その和服の約束事の一つ 秋袷。 さあ ここからは小林さんと宇多さんとお話をして頂きたいと思っているんですがまず 小林さんの自作の句からご紹介頂けますか?俳句を始めた頃に なぜかよく 赤目になったんですよね。