白鳥の他にもライオンや象などが登場する組曲「動物の謝肉祭」の中の一曲です。 「動物の謝肉祭」のサブタイトルは「動物学の大幻想曲」。 当時の人々も現在の私たちと同じように動物園を楽しんでいました。 パリに動物園が出来たのはフランス革命のあと 1793年の事。 サン・サーンスも世界中を旅行しいろいろな場所で動物園を訪れました。 アメリカの動物園の印象からこんな苦言を呈しています。
僕も 子供たちを連れて行った事があるんですけど北海道の旭山動物園は行動展示っていうなるべく 生きている自然の環境に近い状態で動物を見せて来園者を楽しませようっていう考え方なんですけどそれを この時代今から もう100年以上前に気が付いていたとは サン・サーンスなかなか鋭いところありますよね。 そんな サン・サーンスがごく親しい友達が集まる音楽会のために作曲したのが「動物の謝肉祭」です。
聴き手のプロフェッショナル音楽評論家の諸石幸生さんです。 今の 終わった瞬間の最後のグッとくるところがキラメキ・ポイントだったんですけれども順番に その手前まで音階で上がっていくからこそクッと上がった時に ググッとわしづかみにされちゃう感覚。 このようにですね「分散和音」というんですけどもパラパラ パラパラと 和音を構成する音を分けて演奏する事によって水面が キラキラキラというふうな感覚。 パラパラとしている事によって水面のキラメキというかそういうものがピアノの分散和音で 上手に表現されているんですよね。