ETV特集「海の放射能に立ち向かった日本人~ビキニ事件と俊鶻丸〜」

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漁業に深刻な打撃を与え 人々を不安に陥れる 海の放射能汚染。 静岡県焼津を母港とする…しかし 核実験を行ったアメリカは放射性物質は水で薄まるため無害になると主張します。 「うっかり 原爆マグロを食べたらしいと 病院に駆けつける人々も日本中が放射能汚染に揺れていた時水爆実験を行ったアメリカは 実験の影響は少ないと主張していました。 アメリカは 海の汚染を否定する一方で日本の汚染されたマグロが輸入され「…という合意に達した」。

そして顧問団は 俊鶻丸に乗り込む若手科学者 22人を選びました。 岡野さんは放射能測定の専門家として乗組員を被ばくから守る放射線防護の役目を担いました。 俊鶻丸が向かう ビキニ環礁ではアメリカが まだ核実験を継続していたからです。 被ばくした第五福竜丸の展示館に岡野さんが俊鶻丸で使った放射線測定器が保存されています。 このごうごうたる全日本の不安とその科学的真相究明への要望を担って俊鶻丸が出発する2日前 アメリカはこの年の核実験が終了した事を宣言しました。

未解明だった海の放射能汚染の実態に初めて光を当てたのが俊鶻丸でした。 日本側は三宅泰雄さんをはじめとする俊鶻丸顧問団のメンバーが中心です。 三宅さんは 俊鶻丸の調査結果をアメリカ側に示しました。 最大許容量は職業的に放射線を受ける人たちを対象に作られたものであり核実験による被ばくには何のメリットもない以上許容量ではなく 「がまん量」と呼ぶべきだと主張しています。 日本政府と アメリカ政府は覚書を交わし第五福竜丸の被ばくに始まる被害と汚染の問題について決着を図ります。

気象研究所の三宅泰雄さんは俊鶻丸の調査の後も核実験への警告を発し続けていました。 科学的なデータの蓄積と国際世論の高まりを受けアメリカ イギリス ソビエトの三か国は部分的核実験禁止条約を締結。 物理学 化学 生物学 医学など専門分野を超えた科学者が集まり総合的に 環境の放射能汚染を研究しようという構想です。 学術会議は 放射能の研究がとても大事だって事を研究所設立以外にも 繰り返し繰り返し 発言してるんですよ。