押野さんは 宇多さんからこれからを期待する男性俳人のお一人という事でお越し頂きました。 その押野さんですけれども昨年 俳人協会新人賞を受賞されたばかりなんですがその授賞式で「1年で 1万句を作ります」と高らかに宣言されたんですね。 非常に圧倒的に 非常に強引にこっちに迫ってくる花なんです。 仏間が しっかり家の中にある暮らしといいますか昔から 農作業であるとか藁との生活であるとかそういうものが ず~っとあるおうちなんだなという時間の流れが出てくると思いました。
これも 畜産研究所意外な所に新藁が届く。 そこには やはり家畜がいるでしょうから牛や馬やヤギや いろんなのいるでしょうからその時に 敷き藁にしたり餌にしたりするための新藁がこんなとこに届いたんだと。 新藁っていうのがすごく印象的でした。 新藁と赤子っていうこの取り合わせがいいなと思いましたね。 新藁っていうのは 要するに豊作の象徴ですよね。 むしろとか草履ばっかりではなくてね人形にも 馬にもなってやろうと今年藁が張り切ってる訳ですよ。
ご紹介しました入選句とそのほかの佳作の作品はこちら NHKの俳句テキストに掲載されます。 普通はね… 私の手元でちょっと 失礼ですけどこうやって右に 縄を こうやって日常生活と神様の世界は違うよという事を表すために左縄にすると。 まず 先ほど申し上げた神具を使う神様のお道具に使うものは別の田んぼで作るという方もあるし別に扱いますけれども日常 扱うものは…例えば 俵を編む かますを作る。 ある友人なんかは「藁布団に寝たよ」って言います。 「案外 藁布団って温かかったよ」って言うんですよ。
私は大切にしたいし季語としても残してほしいしやがて 押野さんなんかがおじいさんになった頃に「これは死語です」なんて言わないで頂きたいと。 さあその押野さんですけれども押野さんに「宇多さんと聞く」という事で宇多さんは最近 押野さんの俳句に変化があったとおっしゃってるんですね。 どうですか?やっぱり 人生とか生活と俳句っていうのが別物じゃないっていう考えでやっておりますのでこれも一つの自分の人生だと思って俳句に出てくるっていうのは自分にとっては 自然な事でした。