政治学者 姜尚中は一本の映画を見に訪れた。 お~!上手!福山雅治演じるエリート会社員はある日6歳になる息子が病院で取り違えられた他人の子だと告げられる。 姜は4年前一人息子を26歳で亡くしている。 家族を繰り返しテーマにしてきた是枝と息子の死と向き合いながら小説を書き上げた姜が今 語り合う。 是枝は 自分の仕事場で姜の到着を待っていた。 是枝のように自らの手で編集する映画監督は少数派だ。
今回は正直言うと その…30回も!現場に入ってから 結構…ちょっと涙を流すシーンを 実は撮影の途中でいっぺん カットしてまして。 ♪~是枝はテレビドキュメンタリーの出身。
家族を描く時とか 親子を描く時に一番陥りがちなのは悪い意味でのセンチメンタリズム。 スペインの港町のこんなおなかしたおじちゃんが終わったあと 来て…自分の足元 掘り下げていく事で映画を作ってみようかなと思ったらやっぱり 家族っていうのが一番身近でもありますしもちろん見ていますし 大好きですし海外の人… まあ 日本でも家族 イコール 小津という定番がね。
何で来てるんだっけ?実は 是枝は ミュージックビデオの撮影でこのキャンパスに来た事がある。 一番最後の部分で息子の話が出てきて「父は立派に お前の言葉を守ったよと」いう父に「アボジ」と 振り仮名がふってあって。 ここまで読んできて 僕はすごく 今まで自分が読んできたフィクションというもの…ここで… アボジって言葉が出て。 それはですね 正直言って…ただ ある時からいろいろ 他律的な力で息子の事が ディスクロージャーされて。