がんに伴う さまざまな苦痛がある訳ですけれども体の苦痛 精神的な苦痛社会的 経済的な苦痛…。 また その他の痛みに関してはがんの治療による痛み例えば 放射線治療後の痛みとか抗がん剤による手足のしびれ。 そうなりますと当然 がんの治療そのものにも悪い影響を与えるという事はお分かりになると思います。
例えば 消炎鎮痛薬でありますとかオピオイド鎮痛薬医療用麻薬といわれる強力なものもあります。 ただ お酒に強い人 弱い人があるようにオピオイド 医療用麻薬には効果が出る量に個人差があるんですね。 ですから 一般的な鎮痛薬のほかに医療用麻薬ですね。 一般的には麻薬という言葉と医療用麻薬これは ものは一緒ですけど使い方が全く違います。 日本では 医療用麻薬というものに対してもいろんな誤解があるんですね。
多くの患者さんで医療用麻薬を使いますと便秘が起こってくるんです。 また 医療用麻薬の使い始めには吐き気の起こってくる患者さんがおられるんですよね。 こういった場合もですけども最初の数日かせいぜい1週間 10日までで治まる事が ほとんどですのでこういった場合には 吐き気が出てそれから吐き気止めを使うという事ではなく最初から予防的にいろんな種類の吐き気止めを使って そういったものが出ないというふうにしますしもし出た時でも 適切な吐き気止めを使う事によってカバーができるって形になります。