100分de名著 おくのほそ道 ―終― 第4回「別れを越えて」

戻る
【スポンサーリンク】

この番組のまとめ

松尾芭蕉 「おくのほそ道」。 芭蕉自身も多分 そう考えていて人生というのは突き詰めて言うと 別れであると思ってたと思うんですよ。 ♪~今回のスタジオは江東区芭蕉記念館。 ほんと?さあ 今回は 指南役には俳人の長谷川 櫂さんそして 長谷川先生と一緒に旅を追体験して下さったのは女優の内山理名さんです。 江戸時代 150日ほど かけて東北地方 2,400kmほどを巡った芭蕉。

要するに これからは浮世の旅というか人間界の旅が始まるんだぞとガツンとやってるわけですよ 芭蕉が。 芭蕉直筆の 2つの句。 そうじゃなくて 曾良と別れて私は 天涯孤独の身になるというふうに書いてるんです。 ドキュメンタリー映画の編集みたいなところってあるじゃない。 記録映像だったら一切 そのまま流れていくけどドキュメンタリー映画として ちゃんと映画の形をしようと思ったらナレーションで なんとかしなきゃいけないところもあれば抜いちゃうシーンも出てくるし。

これを今度 別れに満ちた人間界に当てはめる。 そうすると 人間界も別れに満ちているけれども実は それほど悲しむ事ではないんだと。 芭蕉はその「かるみ」という考え方この「おくのほそ道」の最後の方でどうも その境地に至ってだんだん 形になってきたらしいんですが弟子の如行の家に集まります。 一日中親しい人が訪ねてきてくれます。 だけどいろんな辛酸をなめてきた人生をある程度経験した人たちが初めて 「かるみ」が分かるんじゃないかなと思うんですね。