電気のある暮らしは 地域の伝統人々の生き方や暮らしにどのような影響を及ぼすのでしょうか。 初めて 電気が届くのはラオスにある 人口600のハティン村です。 ラオス北部にある ハティン村では毎晩 子供たち150人が暗闇の中 宿題をするために学校に集まります。 ハティン村の一日は夜明け前に始まります。 一部の人々は 命からがら逃れジャングルの奥深くに村をひらきました。 ハティン村の長老 カム・ダ−は当時 リーダーとして 人々を率いてこの地にやって来ました。
技術者は ラオスの首都ビエンチャンから やって来ます。 ハティン村は 中国との国境に近いラオスの最北部。 技術者たちは 北部の都市ポンサリーに集合しました。 この町にある 党の地方本部がハティン村に 電気を引く事を決定しました。 プロジェクトを率いるのはフランスから招かれた技術者です。 村から プロジェクトのメンバーが選ばれました。 センゲホイは プロジェクトのメンバーに選ばれた事を誇りに思っています。 しかし 長老たちも電気のプロジェクトだけは 例外として認めてくれました。
技術者たちが帰ったあと 村の人が自分たちで管理できるように発電システムは なるべく身近にある材料で作られています。 最後は 村まで引き込んだ電気をそれぞれの家に分配する作業です。 電気を引いた家庭では新しい生活が始まります。 センゲホイは 息子にスイッチの仕組みを教えました。 夜暗くなってから 勉強する時はこのスイッチで 電気をつけるんだ。 きっと みんなも今頃電気の ありがたさをかみしめていると思います。 そこで 恵まれた家庭以外も電気を使えるようにするため夕方 再び 明かりがともります。