シャーク アルファの体の表面の温度が僅か数秒で 8℃から26℃へと急上昇したのです。 リッグスは さまざまな仕事をしながら海の調査を続けやがて 一つの発見をしました。 シャーク アルファが消えた海域の近くに毎年6週間ほどサメやシャチなどの 大型海洋生物が集まる場所があったのです。 リッグスは その場所を「ホットスポット」と呼びました。 クジラ漁に使う 超音波探知機で何か不思議なものを探知した事は?何度かあるよ。
海生哺乳類の体内温度は生息している場所によってある程度 変化すると考えられています。 大型の海洋動物が集まるホットスポットでシャーク アルファが姿を消した海域の近くです。 ホットスポットに着くと 調査チームは大型の海生哺乳類に取り囲まれました。 水中で 何が起きているのかを探るためリッグスは 独自に開発した調査機器を用意しました。 シャチの群れは 南極海を何千キロも泳いでこの海域に やって来たと考えられます。 リッグスたちは ブレマー海底峡谷の上で4日間 シャチの群れを観察しました。
シャチの大きさが 4mならこれまでに見つかった最大級のダイオウイカかもしれない。 しかし 調査が始まる前にダイオウイカはリストから外される事になりました。 ダイオウイカが ホオジロザメを食べる事などできないよ。 ダイオウイカの くちばしは とても不思議な形をしているんだ。 体長15mのダイオウイカの くちばしを再現した模型だよ。 ダイオウイカは シャーク アルファを食い殺した犯人ではない事が分かりました。 しかし ダイオウイカはシャチなどの好物です。 ごく小さなイカからダイオウイカのように巨大なものまで。
体の大きなホオジロザメが深い海で暮らしていけるのも獲物が豊かなためだと考えられます。 ホオジロザメの 謎に満ちた生態が少しずつ明かされていきます。 リッグスは ホオジロザメの体温を正確に測りたいと思いました。 今回の測定結果から シャーク アルファは同じホオジロザメに襲われ発信機も 飲み込まれたのだとリッグスは考えています。 我々が発信機を付けた若いホオジロザメはシャーク アルファの大きさは 3m。 リッグスも 海の中でホオジロザメを観察する事にしました。