デイヴ・リッグスは ホオジロザメの大がかりな調査プロジェクトに関わっていました。 死んだクジラの真正面に船を止めいかりを下ろすとすぐに 2~3匹のホオジロザメが船を つついてきました。 発信機は 最長で1年間サメに取り付けられ温度や水深など さまざまなデータを記録していきます。 発信機は 温度26℃のまま水深100mの辺りを移動し8日後に排出されて海面に浮かび上がりました。 最後は ホオジロザメ。 ホオジロザメはこの辺に生息しているし共食いをする事で知られています。
それを確認するためにはより本格的な調査を行う必要があります。 リッグスは 10年間 自分のお金で調査を続けた後資金援助を得て本格的な調査チームを結成しました。 多くの科学的調査を行いますから必要な機器をそろえないといけません。 ミシェル・ブルイットと スコット・シーハンはクジラ類の研究者です。 記録された 26℃という温度は哺乳類の体内温度に近い数値です。 海生哺乳類の体内温度は生息している場所によってある程度 変化すると考えられています。
シャチの大きさが 4mならこれまでに見つかった最大級のダイオウイカかもしれない。 ダイオウイカが ホオジロザメを食べる事などできないよ。 ダイオウイカの くちばしは とても不思議な形をしているんだ。 体長15mのダイオウイカの くちばしを再現した模型だよ。 イカやタコの脳は ドーナツ型で真ん中の穴に食道が通っているためダイオウイカは シャーク アルファを食い殺した犯人ではない事が分かりました。 しかし ダイオウイカはシャチなどの好物です。
チューブワームや コシオリエビの一種が海底を埋め尽くし体の大きなホオジロザメが深い海で暮らしていけるのも獲物が豊かなためだと考えられます。 シャーク アルファを食い殺した疑いのある3つ目の生き物同じ種である ホオジロザメを調査するためリッグスは 別の場所に向かう事にしました。 ホオジロザメの 謎に満ちた生態が少しずつ明かされていきます。