第43回NHK講談大会

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この番組のまとめ

その中でも 特に 女性の気持ちを表していると思われます一人息子に 正太郎というこれは もう誠に 畑仕事を嫌いまして放蕩三昧という伜でございます。 誰か 気立てのいいまた 美しい嫁でも もらったらこの吉備津神社の一人娘で磯良という結納の取り交わしも済みまして今しも この吉備津神社ではこれは 吉兆という事になります。 やがて この正太郎色の虫が またしてもムクムク ムクムクと頭を もたげてまいりました。 こうして磯良 自分の嫁入り道具一切を売り払いましてこれを懐に 正太郎にそっと届けたのでございます。

途中 いとこの彦六が住んでおります所へ訪ねましてこの彦六のうちで ちょっとやっかいになろうというんで。 さあさあ どうぞ お袖さんもこちらでございます」と人のいい彦六でございます。 食事は私が届けてまいりますからどうか お気兼ねなく」と言うのでやっかいになるところでございましたがかわいそうにも このお袖旅の疲れもありましょうがあまりの事に 正太郎はもう 呆然としております。 実は 私のご主人様というのもお亡くなりになられまして奥様は 大変隣国にも とどろくようなそんなに美しい方だったんですか。

居ずまいを正した正太郎がその悲しみの少しでも国へ残された奥様に差し上げたならこのような事にはなりませなんだものを」。 この当時 陰陽師というのは盛んだったそうでございまして大変 高名な方からそれなりの方までいろいろいたそうでございますけれども果たして出てまいりました陰陽師白髪をこう 伸ばしておりましてひげも もうもうと蓄えた老人でございますが。 さあ 正太郎を裸に致しまして呪文を体中の 隅から隅へと書き記したのでございます。

正太郎 もう こらえきれずに戸の隙間が明るくなっておりますので夜が明けたと。 「うあっ!」という正太郎の声。 彦六は… いつまで待っても正太郎が やって参りません。 「正太郎さん 祝いの膳は もう出来ておりますよ 正太郎さん。 正太郎さん」。 慌てて 正太郎のうちへ行く。 「雨月物語より 吉備津の釜」と題した一席は一龍斎貞心さんです。 そこで…ある年の事 この藤堂家唯一の産物でございます綿がえらい不作となりましてご家老 藤堂図書殿が家中一同を集めてそりゃそうでしょ。

毎日 日にち 大坂市中物の値を つぶさに…。 この杉立が 大坂へ乗り込んで新たに反物を売ろうてんですからこの杉立が始めましたのが「大坂市中 物の値を つぶさに」ってやった方が雰囲気があるだろうと思うんですがね。 「しからばこれと これと これなる品後刻 杉立治兵衛の名におき藤堂家蔵屋敷へ届けくれまするよう」。 すぐさま 土産の品をしつらえますというとその初音という宿に二代目 市川團十郎…。

この度の舞台蝶花形8つ目にはな…雲竜清左衛門の恰好の場がござりますれば その亀甲縞さあ 團十郎が承知をしてくれた。

市川柏莚さんの初のぼり好みに織った亀甲縞これ 結構の始めなり。 亀甲縞を着ぬやつはこの世に生まれたかいがない。 「わてかて 亀甲縞 買うてきます」。 さあ その亀甲縞がどこで売られているか。 「どこだ? どこだ? どこだ?」と探すうちに心斎橋脇 袴屋久右衛門ならあるんじゃなかろうかってんでそのまんま ドドドドドド。 最後 20万反 残りました時に国から使いが参りまして「経済の危急なる事 眼前。

ちょうど この泉村に親代々の井戸掘り家業をしております五作という人物がおりました。 井戸を掘るのが家業でございますから自分の腕一本で 元の豊かな泉村に戻そうというので五作が 一生懸命に方々に 井戸を掘るんですがてんで 水が出てこない。 そのあと 五作は病疲れでございますから布団の上で いつの間にかウトウト ウトウトっとまどろんでいるんだがひょいっと今 気が付いたというのは枕元に誰かが座っている様子なんで…。

「五平殿 五平殿!」。 「五平殿 経も あげましょうがな。 「あれまあ 和尚様おら そんな事は「お許し下さるか。 自分の身につけるものかんざし くし 笄あるいは 衣類なんぞをそっと 人手に渡してようよう3両の金子をこしらえて「出ねえんだ 和尚様。 あと8本の錐があれば水が出るとおら 思っているだ 和尚様。 「五平殿 そなたは 今まで何べん 同じ事を言ったのだ。

こうして 元の豊かな泉村に戻る事になったのでございましたけれどもこれを聞いたのが当時 奥州白河 11万石の主有名な寛政の改革を成し遂げました老中 松平定信公。 朝な夕な これを礼拝をしていたという事で誰言うとなく この木像の事を長らく残っておりました「五平菩薩」由来の一席その活動の幅は広く…それでは 一龍斎貞水さんで「加賀騒動のうち 雁峰峠」です。

その織田大炊信勝。 さあ これから 織田大炊信勝が事あるごとに大槻の挙動をこう 見張っておりました。 織田大炊信勝という人がね3,000石という客分の禄を頂いているんですが見物を致すでな。 お年を召しましてもかくしゃくたる 織田大炊信勝。 織田大炊信勝がいたのでは自分の望みを達する事が適わずかねてから 自分が家来として心の内を打ち明けていたのが折があったらば織田大炊を亡き者にと。