日本の話芸 講談「赤穂義士銘々伝“倉橋伝助”」

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この番組のまとめ

日本橋の お納屋これは 当時 徳川様の お魚御用を務めておりました所でここで 明け暮れ 博打が行われておりましたが ある日のこと得意だな』てなぁまぁ 見分けるのが得意であまり外れた事はねえつもりだがいい年してこんな所で遊んでいながら人に意見も ねえもんだ』とお前さん 腹の中で思ってるかしれねえがないや 俺はね人間の やる事は一とおり やり終えたつもりだ。

剃刀 持つってぇと手が ブルブル ブルブル 震えて仕事に なりゃしねえ。 妙な事が縁となりましてこの金三郎碇床 権次の家のまぁ 居候になりましたがこれが 実にクルクル クルクル よく働きます。 な~ お前毎日 この辺りは 歩いて見物し尽くしたんじゃねえかい?ええ?端はな 婆さんから焙烙の古くなったのを借りて焙烙の けつだと思って やれ」。 あのなぁ 今日は もう 仕事休みでかまわねえから。 な?じゃあ まぁこんな話をするのも なんだけどほれ 横丁のお梅坊な あれが 毎日…。

「どうだい? 金公あの お梅坊と夫婦になってさぁこの 上総の長南 松 杉 植えてやっちゃいただけねえかな~?いや。 譲るもんといっちゃ何も ねえけれどさぁ俺たち 年寄りは若夫婦が出来たから 楽隠居そんなつもりは 毛頭 ねえよ。 な? どうかお梅坊と夫婦になってさぁこの碇床の跡継いでもらいてえと年寄り二人がこうして 頭 下げて頼むんだ。 あのな 江戸でなこの上総から出て人入れ稼業やってる上総屋治右衛門っていうのは 俺のガキの頃からの友達なんだ。

父方の姓は名乗れませんから母方の姓 倉橋を名乗りこれが 速音の二矢ものの見事に 的へ。 「新参の倉橋弓の稽古には及ばず」とこれは まぁ格別の お計らいですな。 これから 2か月の後内匠頭様御前におきまして金的大会が催されます。 この折 第一番の成績を挙げましたのが この倉橋伝助。 これから また数日をいたしまして浅野の使者 倉橋と名乗り我が家 玄関先。 用人 佐藤十兵衛の出迎え案内につれまして 使者の前へ。 「用人 佐藤十兵衛にござりまする。 浅野の使者 倉橋殿ご入来にござりまするが」。