実は スヴィドリガイロフは妹が家庭教師をしていた家の主人なんですけれどもこのあと 物語の展開に大きな影響を与える人物なんですね。 スヴィドリガイロフは ドゥーニャが婚約を破棄してくれるなら金を出すから 会いたいと言いだします。 それが スヴィドリガイロフ自身も言ってみれば愛してもいない女と牢獄のような生活を ずっと続けてきているという点で自分自身の状況と 彼の状況をこう照らし合わせてそういった言葉が出てくるのかなと思うんですけれども。
でも その彼はラスコーリニコフの妹に対してどこか真剣に愛してるというか。 もともと ラスコーリニコフぐらいの何というか青さを持ってないとこの言葉にならない。 ラスコーリニコフ的な ある意味真面目な人だった においがちょっとするんですね。 さあ ラスコーリニコフがソーニャに出会って以降どんな物語が展開したんでしょうかご覧頂きましょう。 あの夜の 老女を殺す悪夢にうなされる ラスコーリニコフ。 その「聖書」は どこで？帰り際 ラスコーリニコフはソーニャに告げます。
その場を逃れた ラスコーリニコフは再び ソーニャの部屋を訪ね真実を告白します。 しかし それを聞いたラスコーリニコフの顔にはふてぶてしい薄笑いが浮かぶだけでした。 ラスコーリニコフは 犯行の目的はお金ではないというふうに言っていましたよね。 根本的なところではやっぱり自分という存在が…殺人事件の方に向かっていってた感じのところを最初に解説して頂いてたからついていけるんです。