100分de名著 ドストエフスキー“罪と罰”―終―第4回▽復活はありうるのか

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この番組のまとめ

最終回は主人公ラスコーリニコフが最後に行き着いた 「大地の息吹」その意味を読み解いていきます。 主人公のラスコーリニコフ元大学生の青年です。 いよいよ 単に ソーニャのみならず世界に向けて 自分の罪を告白するという事なんですけれども果たして その告白の意味ってどんなふうな ある意味ではそのラスコーリニコフの心の真実を伝えているのかというところが問題になりますね。 予審判事 ポルフィーリーがラスコーリニコフの家を訪ねてきました。 ポルフィーリーはラスコーリニコフに自首を促しました。

何ですか?もっともっと 同時代の中で持っている意味というのをこの未遂事件が起きますからそういった事件の恐らく影響もあって国事犯として 最終的なところまでいってしまうのかなというそういう危惧もポルフィーリーは抱いている。 ポルフィーリーに ドストエフスキー自身も自分の何かを投影し当然 ラスコーリニコフにも投影させてますよね。 ですから このラスコーリニコフの2人の女性の殺害というのは恐らく 彼に情状酌量というのがない場合に12年から15年ぐらいのシベリアの流刑というのが大体の常識の線だと思うんですね。

さあ そんなポルフィーリーの包囲網が迫る中妹に言い寄っていたスヴィドリガイロフがとうとう妹に会ってある重大な事を告げます。 実は 告白を盗み聞きしていたスヴィドリガイロフ。 この時 スヴィドリガイロフはドゥーニャには 自分への愛がない事を思い知らされます。 うわ~衝撃的なシーンであると同時にこのスヴィドリガイロフってとても魅力的な 登場人物ですね。