政治学者 姜尚中は一本の映画を見に訪れた。 お~!上手!福山雅治演じるエリート会社員はある日6歳になる息子が病院で取り違えられた他人の子だと告げられる。 その事によって…正直言って 僕は福山さんという方もちろん とても人気のある方で万能選手で音楽もいろんなもんできるしでも この方がこんなに演技力がある人だとはちょっと改めて…。
一番最初にこれを書こうと思ったのはあの おととしの夏に撮影で長く 家を空けてえ~ 2か月ぶりぐらいに家に戻ってその時 まだ 娘 3歳だったと思うんですけども「ただいま~」って言ったら何となく緊張しててその日 一日寄ってこなくてですね そばに。 翌朝 仕事に出る時に玄関先で…そこを 今回スタートにして脚本を書き始めて手放さない?はい 今まで育ててきた子は。
でも その ちょっとおどおどした感じを 逆に生かせれば面白いなと思ったので…それで オーバーアクションでもなく。 それと一緒なのかなと思いつつ…是枝さんという人に対してこの人は 何か…キャストと やり取りしながらシーンを取捨選択しセリフを足したり引いたりしていけるというのは今日の映画を見て映像の色や… それもそうだったんですけれどやっぱり空気が伝わってくるんですね。 主人公のマンションの方は 逆にそのノイズを全部 避けてるんですね。
ただ 3・11が あったあとに絆っていう言葉が出てきてなぜか 同質なものしかも 血縁へと どんどん…民族共同体イコール血縁共同体では ないにしてもでも どこか血脈があると。 青年と息子を重ねながら対話を続けてきた事が息子の最後の言葉は「生きとし生けるもの末永く元気で」だった。 「心」を読ませて頂いた時に姜さんは フィクション…フィクションを書こうとされたと言って確かに フィクションなんですけどももしくは 感じ方の葛藤みたいなものが 時々 浮上してきて。
ちょっと 自分の話で申し訳ないんですが「心」を読ませて頂いて僕 思い出したのは自分のデビュー作のテレビのドキュメンタリーがありまして…。 1990年 水俣病訴訟の国側の責任者だった環境庁の官僚が 自ら命を絶った。 なので 台湾の話をする時はお酒を飲んで気分がよくなると……という話をしたまに パチンコで勝つと缶詰 買ってきてパイナップル食べながら…一人で つぶやいているような人だったので。