日曜美術館「江戸の肖像画~広重“名所江戸百景”〜」

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この番組のまとめ

♪~歌川広重が 渾身の力を込めた「名所江戸百景」。 「名所江戸百景」の人気の秘密はクローズアップを使った大胆奇抜な構図です。 その「名所江戸百景」は 広重が62歳で亡くなるまで 描き続けたまさに 晩年の傑作です。 富士信仰の中で生まれたものが「名所江戸百景」に描かれています。 富士山に登らなくとも手近に登ってお祈りできるようにとこの人工の山が江戸時代に 数多く造られました。

早速なんですが 田中さんから見た「名所江戸百景」の面白さ魅力って 何でしょう?たくさん あるんですけどね。 江戸時代の人って時間感覚は 先へ先へという進歩とか進化とかいうふうに考えるのではなくてほんとに 庶民が暮らしていたその庶民の暮らしがにおいたってくるようなそういう場所がたくさん描かれていて。 かわいいんですけど 江戸時代って犬は野良犬なんです みんな。

この119枚の全体として「名所江戸百景」って 江戸時代の最後の記録だったのかなという気はします。 浮世絵史上 最大のシリーズとなった「名所江戸百景」。 例えば 広重の「名所江戸百景」が作られていた同じ時期に作られた浮世絵の版画を売っている店先の風景を描いてるんですけどもこの中に 「名所江戸百景」も実際に描かれているんですね。

広重の場合は 近景の布と遠景の富士の間を「名所江戸百景」には構図の大胆さと共にもう一つ 大きな特徴があります。 雨や雲 月や星など自然の折々の光景と7年近くかけて 全119景の復刻に取り組んだのは関東に住む摺師や彫師などの組合でした。 高橋さんが 摺りの技によって巧みに 江戸情緒が醸し出されていると感じる絵です。 「名所江戸百景」にはさりげない摺りの技が至る所で使われています。 照明の角度を変えるとキラキラ光るのが 分かります。 雲母の キラキラがうまく散らばるように2度 摺りを重ねます。