ETV特集 アンコール「海の放射能に立ち向かった日本人~ビキニ事件と俊鶻丸」

戻る
【スポンサーリンク】

この番組のまとめ

日本各地の港で放射性物質に汚染されたマグロが相次いで 水揚げされたのです。 しかし 核実験を行ったアメリカは放射性物質は水で薄まるため無害になると主張します。 2か月にわたる調査の結果海の汚染は容易に薄まらず放射性物質がマグロの体内に蓄積される事が初めて明らかになりました。 2か月もの命懸けの航海で取ってきたマグロを静岡県焼津市の市場で働いていた北原茂治さん。 「うっかり 原爆マグロを食べたらしいと 病院に駆けつける人々も水爆実験を行ったアメリカは 実験の影響は少ないと主張していました。

「昭和29年5月15日水産庁調査船 俊鶻丸は俊鶻丸が出発する2日前 アメリカはこの年の核実験が終了した事を宣言しました。 その年の実験予定を終えたアメリカは俊鶻丸が出発して8日目危険区域を解除。 俊鶻丸は ビキニ環礁により近づく事にしました。 当時の観測記録を見ると それまでゼロカウントだった汚染レベルが5月31日に 突如 450カウントにまで跳ね上がっています。 ビキニ環礁から遠く離れた場所でしかも実験から2か月以上がたって海水の汚染が キャッチされた事は驚きをもって日本に伝えられました。

日本側は三宅泰雄さんをはじめとする俊鶻丸顧問団のメンバーが中心です。 三宅さんは 俊鶻丸の調査結果をアメリカ側に示しました。 日本政府と アメリカ政府は覚書を交わし第五福竜丸の被ばくに始まる被害と汚染の問題について決着を図ります。 その中で アメリカが海洋汚染のために過大な法的責任を負って初めて明らかにした俊鶻丸。

放射性物質の環境への影響を研究する専門機関環境放射能研究所を作る事を求めたのです。 集めた魚や水のサンプルを外部の分析機関に送り国の対策が後手に回る中2011年5月海洋研究の専門家たちからなる日本海洋学会は提言書の作成に加わった一人石丸 隆さんです。 海洋生物学を研究している石丸さんは測定するサンプルを採る場所は必ずしも一貫してなかったわけですね。 かつて 三宅泰雄さんがいた…青山さんは 他の研究機関の助けを借りながら6年をかけて 太平洋全域から海水のサンプルを収集。