100分de名著 孫子<全4回> 第1回「戦わずして勝つ!」

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この番組のまとめ

中国思想史の研究者で大阪大学教授 湯浅邦弘さんです。 先生この「孫子」の魅力というのはひと言で言うとどういうところでしょう?即効性があるという事ですね。 中国思想史の研究者湯浅邦弘さん。 中国で発見されたさまざまな文献の解読を行い「孫子」をはじめ 古代中国の思想の成り立ちを研究しています。 これ 幅としたら1cm無いぐらいの所に細かい文字が書いてありますがこれは?「孫子曰く兵とは 国の大事なり」という「孫子」の冒頭部分が書かれています。

ところが 孫子が活躍したこの呉という国は呉越 あるいは呉楚という国と20年30年にわたる長期戦争を繰り広げていくんですね。 まさしく 先ほど 先生の竹簡の最初に書いてあった「兵とは 国の大事なり」というのがこの「孫子」の始まりでここに ものすごく 孫武の思いがこもっているという事ですか?今では 当たり前の事なんですが戦争が 国家の一大事だという認識ですね。

冷静な計算を求めた「孫子」ですがこの五事の他にもでは具体的にはどうすればいいのだ?孫武は 最小限の被害で 最大限の成果を得る戦い方について2番目に…3番目に…下策は…水面下での謀略による勝利。 スパイを使って 例えば敵国の世論を誘導して反戦気分を盛り上げるとかあるいは スパイを使って要人を暗殺するとかさまざまな諜報活動謀略活動をすると。 そして2番目の「外交戦」というのは活動が 目に見える形での外交ですね。