財宝と共に発見された青銅の小さな物体は古代ギリシャ人はすごい事をやってのけました。 漁師は 海底で 青銅の彫像や大理石の美術品など古代ギリシャの財宝を発見しました。 研究者たちが「アンティキテラ島の機械」と呼んだ この物体は２，０００年前に生まれた世界最古のコンピューターだったのです。 謎を解明するため天文学者のマイク・エドマンズが沈没船の跡から回収された品々はこの機械がクストーは 沈没船がローマのガレー船つまり軍艦だったと考えました。
フリースたちの研究チームは 古代ギリシャの人々が 天文学と数学を融合させ歯車で 天体の動きを再現したと考えました。 プライスが発見した「２３５」という数字が重要な意味を持ち始めます。 古代の人は １朔望月つまり 新月から次の新月までの周期がおよそ ２９．５日だと知っていました。 しかし古代の人は 同時に１９太陽年が２３５朔望月とほぼ等しい事も知っていました。 １９太陽年を 一つのサイクルと捉える「メトン周期」です。 ２０年間にわたる研究の末プライスは 機械の全容を明らかにしたと考えました。
研究者たちはこれを「破片Ｆ」と呼び背面の目盛り盤の一部だったと推定し Ｘ線写真を撮影しました。 そして ４重の螺旋になっている目盛りの古代バビロニアは 既に高度な天文学を確立していました。 ２２３とは古代バビロニアで考え出された１８年周期を意味していたのです。 バビロニア人は 食の周期を １８年周期では バビロンの王は食を事前に知ってどうしたんでしょうか？食は 不吉な前兆でしたので王は退位し代わりに犯罪者や それに類する者を 王座につかせました。
片方の歯車が一定の速度で回るともう片方は速くなったり遅くなったり速度を周期的に変化させます。 ギリシャの都市国家はそれぞれが独自の暦を持ち月の名前も都市によって違いました。 シチリア島のシラクサはギリシャのコリントスからの移住者が築いた都市国家です。 アルキメデスは 天文学の分野では月までの距離を計算し数学では 円周率や 球体の体積の計算法を編み出しました。 アルキメデスほどの頭脳がなければ「アンティキテラ島の機械」は作れません。