古代ギリシャの時代に誰かが どこかで作った財宝と共に発見された青銅の小さな物体は「アンティキテラ島の機械」と呼ばれ研究者たちを長年 とりこにしてきました。 研究者たちが「アンティキテラ島の機械」と呼んだ この物体は2,000年前に生まれた世界最古のコンピューターだったのです。 謎を解明するため天文学者のマイク・エドマンズが数学や科学史などの専門家に呼びかけ2000年に 国際的な研究チームを立ち上げました。 デロス島 ペルガモン エフェソスそして ロードス島くらいです。
127の歯がある歯車は今から2,500年前 人々の思想に大きな変化をもたらし後の 18世紀の産業革命に匹敵するほどの技術革新を成し遂げました。 古代ギリシャ人が好んだ公開の場での討論や演説は民衆を対象にした演劇文化に発展しました。 古代ギリシャ人は 天文学を数学の一部として発展させました。 フリースたちの研究チームは 古代ギリシャの人々が 天文学と数学を融合させ月は重要で 宗教行事の日取りも月の満ち欠けで決めていました。
撮影装置の開発者が 「さまざまな角度から光を当てながら写真を連続して撮ってはどうか」と提案してくれました。 50個ほどのフラッシュを並べたドーム型の装置に「アンティキテラ島の機械」を入れて撮影しました。 最新のプログラムに全てのデータを入力してみると目盛りは 220から225だという結果が得られました。 古代ギリシャの黄金期より300年前の紀元前7世紀古代バビロニアは 既に高度な天文学を確立していました。 223とは古代バビロニアで考え出された18年周期を意味していたのです。
影が進む方向や光の色までをも予測するサロス周期目盛り盤に表示されました。 針を動かすのは 食の周期を表す223の歯を持つ歯車でした。 223枚の歯を持つ大きな歯車の上に別の小さな歯車がありピンのついた歯車とスロットのある歯車の軸がほんの僅か ずれているのです。 しかも軌道そのものが 9年周期でゆっくり回転しています。 私は メトン周期とサロス周期を取り入れる事で古代ギリシャ人は月の軌道が一年間でどれくらい回転するのかをはじき出していたのではないかと考えました。