きれいな月の光が降り注ぐ…と言いたいところですがドビュッシーが描こうとしたのはただの月夜の情景ではなかった?音楽学校では問題児だったドビュッシーの自信作 「月の光」はおきて破り?当時は不合格とされた音符たち。 作曲の きっかけとなったのはドビュッシーが愛した フランスの詩人ヴェルレーヌの詩でした。
しかし 少年ドビュッシーが美しいと思う音は時に学校では 規則違反と言われてしまうものでした。 ドビュッシーは 一体何を考えていたんでしょうか?音楽が その規則によって重荷を しょわされているとかがんじがらめになっている という感じを持ったんだと思います。 外から そういう規則を当てはめるのではなくて音楽の中から湧き出るような美しさとか 自然のバランスとか人の理性とか美的感覚に訴えかけるものをそんなドビュッシーに衝撃の出会いが訪れます。
それと さっき申し上げた「欲望という名の電車」を最初 東京で やる時もお稽古 始まってから 急に版権 持ってる権利者が「男が やっちゃならん!」って言いだして当時 社会問題になったんです。 美しく鳴り響くピアノの音色が描くのは楽しくもあり 悲しくもある…ドビュッシーは規則に とらわれずに自分が美しいと思う音を信じそれまでに なかった音楽を作りました。 ドビュッシーの時代というのは冒頭 曲の最初にきちっと それを提示するというのが 一般的だったんです。