日本最古の歌集「万葉集」。 日本人の感性の原点とも言える「万葉集」。 ♪~「100分de名著」 司会の…さあ 今回から お送りしますのはこちら「万葉集」でございます。 佐佐木さんも 歌を作るかたわら「万葉集」研究を続けています。 どっちか片方だとその時代が立体的にならなくて単なる記録だったりとか 単なるその人の思いだけなんだけど両方 入ってくれる事で 「こういう時代なんだ」みたいな事が男女の恋とか人が亡くなるみたいな事が原本は もちろん「万葉集」残っていなくてこういうものがいくつか残っています。
なぜですか?言霊という言葉が出ましたけど…名前を ドーンと呼ぶ事は呪いをかけるのに近いようなそういう事だから。 言葉じゃ信用できないからはんこを押せとかそういうふうな時代の中でやっぱり 言葉が大事なんだというのを僕らは どこかでもってもう一回 考え直すというかね。 古代の歌っていうのは言葉の大事なものを大事にしているというそういう感じ しますね。 続く第二首は 7世紀前半舒明天皇の歌。
「万葉集」第一期の 7世紀半ばは激動の時代でした。 その中では 皇位継承争いに巻き込まれた有間皇子がまた 国際的な緊張も生じていました。 朝鮮半島で勃発した唐・新羅と 百済の戦争。 倭国は 百済を救援するため大軍を挙げて朝鮮半島に出兵しました。 その時 「万葉集」を代表する歌人額田王によって詠まれた歌があります。 大軍団のトップの女性が「月もいいぞ 潮の状態もいいぞ大丈夫 行こう」というそういうニュアンスの歌なんですね。 これ 有間皇子の事をやっぱり詠んで…。