古典芸能への招待「芸の真髄・市川海老蔵」

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この番組のまとめ

歌舞伎との出会いは どれぐらいにおなりになるんですか?私はね 学生時代でね昭和28年の1月に新橋演舞場で「三人吉三巴白浪」を見ましてねその時に 海老蔵 梅幸 松緑という三人吉三だったんだけど夏雄さんという十二代目のスタートでもあるし最初に 十一代目と会った年でもあったんですね。 さて この「芸の真髄」は去年の8月に 国立劇場で行われたんですけれども十二代目の團十郎さんがお亡くなりになりましてその志を引き継いだ市川海老蔵さん 市川ぼたんさん義太夫狂言「妹背山婦女庭訓」より「道行恋苧環」。

岩戸 隠れし 神様は 夜々毎に 通いては 道もせ 気もせ 歩むに 暗き 茂れる 帰るさの 跡を 求女が 慕い来て 顔と 顔 もしや ねぐらの契りをも 面映ゆぶりの 袖几帳 成程 切なる志 昼をば 何と 烏羽玉の いと不審なり 二世の固めは 願う事 問われて 浮き身の上 峰の白雲 あるぞとも 思うて 深い疑いの 背くまい これ程 思うに 胴慾な つれなの 君やと成田屋! 思い 乱るる 薄蔭 それと お三輪は 走り寄り エエ 聞こえませぬ 求女さん 葉越しの月の面影は 知れぬ なりふり すっきりと 主ある人

人間万事 様々に 花の東の 宮仕え 女神男神の二柱 恋の根笹の 人の心の 花の露 濡れにぞ 濡れし はたちかつらの 人に謡われ 平元結の高まげも かゆいところへ 届かぬ人に 人目の関の わかれ坂 春は花見に 心うつりて 山里の 実に あやまって 半日の その折 過ぎて 早乙女がござれば 恨みかこつもな 夢 夢 知らなんだ 憎てらしほど 可愛ゆさの ホトトギス 散りくるは 散りくるは 散りくるは ちりちり ちりちり 散りかかる ようで 花には 憂さをも 打ち忘れ 風に 香のある 来つれて 連れて 薄紅さい