巨大なショッピングモールに造られた水槽には常時 3万匹以上の海洋生物が展示されています。 ハミルトンの夢は どう猛なサメ ツマジロを繁殖させる事です。 オーストラリアのグレート・バリア・リーフ近海にもツマジロが しばしば現れます。 オーストラリア北部の ケアンズからペルシャ湾岸の ドバイまで1万km以上 あります。 ツマジロは 泳ぐ事で 水中の酸素をエラから取り込んで 呼吸します。 これから ツマジロにイワシを 2匹ずつ与えます。 ツマジロの場合は一番 長いものを使います。
スクワイヤが水槽に入り 直接目で確認する事にしました。 オスの腹びれにはクラスパーと呼ばれる軟骨がツマジロは 他のサメも襲うほどどう猛なので 用心しないと。 長時間 そばにいると ツマジロが暴れだす危険性があります。 この時 水槽の中には余裕を持って14時間分の酸素が入れられました。 ですから 出発当日は水槽に移す時間をなるべく遅らせたいんです。 スクワイヤは航空貨物の担当者を訪ね水槽が 貨物室に積み込まれる時間を確認する事にしました。
再び引き上げて搬送用の水槽に移します。 スクワイヤは すぐにドバイの水族館に連絡しました。 もしもし ケアンズのスクワイヤです。 普通のトラックでは水槽を運べないんです。 あさって金曜日の同じ時間でよければ水槽2個分のスペースを確保できそうです。 午後1時20分までに2つの水槽を空港に運びます。 時間を節約するため 2匹を同時に1つ目の水槽に放す事にしました。 2匹を それぞれの搬送用の水槽に移し終えました。 4t以上の海水が入った水槽をできるだけ揺らさないように進みます。
ツマジロの水槽は6,000km離れた香港の空港でドバイ行きの便に積み替えられます。 一方 ドバイ水族館では翌日の朝の ツマジロ到着に備えて緊急時の対策が話し合われています。 狭い水槽の中でツマジロは敏感に揺れを感じ取りああ また ぶつかった。 税関手続きを終えた スクワイヤも水槽の元へ急ぎます。 水槽に密閉されて24時間以上が経過しています。 空港から水族館まで12kmを移動するために巨大な保冷車が用意されました。