100分de名著 ファーブル昆虫記 第2回「昆虫観察を天職と知る」

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この番組のまとめ

世界中で読み継がれる「ファーブル昆虫記」。 「ファーブル昆虫記」。 「100分de名著」 司会の…さあ 今回の名著は「ファーブル昆虫記」でございます。 「ファーブル昆虫論文」ではなくて「昆虫記」であると。 さあ 「ファーブル昆虫記」2回目指南役はフランス文学者で 埼玉大学名誉教授の奥本大三郎さんです。 ファーブルは昆虫学者だと僕は決め込んでいたんですけど…ではないわけですよね。 しかも その「ファーブル昆虫記」も昆虫に関する図鑑とか 論文とかそういう事では また ない。

カベヌリハナバチっていうんですがその蜜をわらしべで吸ってるんです。 「いつか 昆虫学者になろう」とおぼろげに…。 ファーブルは コルシカ島を離れ南フランスの アヴィニョンの高校で物理の教師となりました。 昆虫学者 レオン・デュフールのカリバチの生態に関する論文です。 カリバチと呼ばれる種類のハチはバッタなど 昆虫の獲物を捕らえ結論づけていました。 生きたカリバチの生態を観察し記録した デュフールの論文は画期的なものだったのです。

カリバチが獲物を巣穴に運んでいます。 獲物は 全身が麻痺しているだけで生きていたのです。 「獲物を針で刺し 殺してから防腐剤を注射する」というデュフールの論文にファーブルは 更に疑いを強めます。 では どのように獲物の運動神経を傷つけているのか。 成功しました!獲物が生き返ったと勘違いしたカリバチが一瞬の攻撃で完全に 獲物を麻痺させたのです。 ファーブルは 獲物を解剖した結果針を突き刺した場所は運動器官をつかさどる神経節が集中する部分だと確信します。 大抵 防腐剤の方向へ行っちゃいますよね。