福島県川内村の建設会社渡辺重建。 少しでも賃金の高い仕事を求め原発で働く事を選んだ地元 福島の男たち。 彼らは 変わらず原発での仕事を続けていました。 作業員の一人が 突然仕事に来なくなったのです。 除染の仕事に移るといいます。 当時は 除染の仕事をしている地元の業者が原発に参入しようと話を聞きに来ていました。 2年前の当時 遠藤さんは川内村の実家から仕事に通っていました。 工場も操業停止を余儀なくされ遠藤さんは仕事を失いました。
遠藤さんは実家を出て 郡山市内の被災者用の借り上げ住宅で一人暮らしを始めていました。 福島には もともと原発の仕事を請け負ってきた多くの企業があります。 原発の定期検査を専門にしてきた1次下請の会社です。 今は 作業員200人を抱え廃炉作業の中核を担っています。 杉さんの仕事は3号機建屋内のがれきをロボットを使って撤去する作業です。 免震重要棟でロボットを遠隔操作します。 避難先の仮設住宅から仕事に通ってきました。 杉さんが実際どういう思いで第一原発の仕事に関わってらっしゃるかなっていうのを。
福島第一原発では 去年の夏以降汚染水漏れなどのトラブルが相次ぎ対策に追われました。 国は 作業員の労働環境にも問題の一因があるとして厳しい暑さが続いた去年の夏。 現場の声を聞こうと 再び川内村の渡辺重建を訪ねました。 1次下請の担当者からは東京電力が導入した競争入札が原因だと説明されました。 発注元である東京電力を頂点に下請企業が請負発注を繰り返すいわゆる 重層下請構造の中で行われています。
東京電力は 当初必要な作業員の数は年々減っていくと見通しを立てていました。 この日の仕事は 福島第一原発2号機建屋内の除染作業です。 今日の作業内容なんですけども除染… 端部除染の中身最終 今日で仕上げるという事でそこの作業が岡野担当になってます。 その結果 多くの企業で廃炉作業の責任を負う東京電力もこうした現状に危機感を強めています。 こうした対策は 果たして現場の作業員に届いているのでしょうか。