東日本大震災の前の年に撮影された宮城県 亘理町の姿です。 震災直後から 被災地の支援を続けてきました。 被災地の農業再生に懸ける日々を追いました。 水利施設もない土地でいち早く農業を再開した事が被災地に希望を与えたと評価されたのです。 震災以来 3年にわたる西辻さんと農家たちの苦闘。 始まりは 地震から半月後西辻さんが被災地を訪れたのがきっかけでした。 農業再開を支援する活動を東北各地で始めます。 次々と農家が抜けていく中齋藤さんだけは西辻さんを信じていました。
それに対して かかったコストは人件費600万円の他農家たちの多くは 震災前の蓄えをほとんど使い果たし組合の立て直しを図るため西辻さんは自分の右腕とも言うべき人物を会社から送り込みます。 小西さんは 組合の経営が軌道に乗るまで 亘理で一人暮らしです。 震災直後1年目というのはやっぱり頑張ろうっていう意欲が 分かりやすく 目に見えてたんですけどそこから時間がたった事やある程度 震災の復興のめどが立ってきた事でその時の勢いが弱まってる感はあるんですね。
復旧工事の土木業者が倉庫や宿泊所として物件を押さえてしまいなかなか見つかりません。 高級イチゴの栽培農家だったメンバーにとって作物を商品に加工するのは初めての経験です。 トマト畑は排水路が復旧していない被災した農地のど真ん中にあります。 3週間続いた長雨の影響で半分以上のトマトが病気になり腐ってしまったのです。 無事だったトマトに病気がうつらないよう農家たちは 腐った実の回収作業に追われました。 組合は トマトと その加工品でトマトの失敗は 農家たちの絆にも暗い影を落とし始めていました。
しみ大根にしましょうか?大根を干して作る…去年の冬 齋藤さんはへそ大根作りを試していました。 当初 予定にはなかった大根を生産して同じく加工品にして自社で販売していくという形でトマトを抜き取った畑で大根の種まきが始まりました。 順調に育ってる大根がいるっていうのは結構 僕の心理的にも助かりますね。 農家の希望を託した大根はすくすくと成長しています。 仲間たちと向かうのはへそ大根作りの本場宮城県丸森町です。 組合が商品化を目指す へそ大根。 軒下で天日干しされる大根。