100分de名著 枕草子<全4回> 第1回「鮮烈な情景描写」

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この番組のまとめ

平安時代中期。 {100分de名著」「枕草子」。 先生 この「枕草子」といえば誰でも知ってるような有名な作品ですよね。 それにね 日本文化を理解する時に欠かせない作品だと思っています。 ここまでは 随筆というのはなかったんですか?随筆って ほら自分の考えた事とか 思った事経験した事を書く文学ジャンルですよね 自由に。 そうすると 「枕草子」の本がたくさん出来ちゃうわけです。 これを 系統別に整理していくと4系統に分かれますよというので「写本は4系統ある」と。

そして 事実 平安時代は和歌なんかも 春っていうと桜 柳とか それから若菜摘みなんていう 物とか行事でそれを 歌の材料にして歌を詠んでいるんですね。 ところが清少納言は違うんですよ。 「をかし」って 今の「おかしい」という意味もありますけれども平安時代ですともっと意味が広くって「趣がある」とか「優美である」なんていう意味でここは そういう「をかし」ですね。 さあ 1,000年も前にこんなにステキな感性でこの随筆を書いていた 清少納言。 「清少納言」は宮中で使われた名前で本名は分かっていません。

定子の問いかけは 中国の詩人白居易の詩の一節「香炉峰の雪は 簾をかかげてこれを看る」を踏まえたものだったのです。 定子の勧めもあって宮中での出来事を「枕草子」にしたためていったのです。 まあ 清少納言は歌人の家の出という事で最初から ちょっとひいきされる要素はありますよね。 そのサロンの一人としてスカウトされたのが清少納言。 定子様との思い思われの関係というのは「枕草子」の中の 258段の「うれしきもの」にちょっと出てくるんですね。 そういう関係なんですよ定子と清少納言って。