100分de名著 枕草子<全4回> 第1回「鮮烈な情景描写」

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この番組のまとめ

埼玉大学名誉教授でいらっしゃいますそして 平安文学の研究者山口仲美先生です。 山口仲美さんは平安時代の文学を中心に日本の古典を研究しています。 今回は「枕草子」を 現代の女性と共有できる視点から読み解きます。 先生 この「枕草子」といえば誰でも知ってるような有名な作品ですよね。 さあ それでは初めにですねその「枕草子」の基本情報見ておきましょう。 大体 大きく内容別に見ると3種類のものが込められているのが「枕草子」です。

片仮名で「すごくステキ」入っちゃいます?あのね ここの所「たなびきたる」と連体形で終わってるでしょ?という事はこのあとに 「をかし」なんていう言葉が省略されてるという事なんですよ。 「をかし」って 今の「おかしい」という意味もありますけれども平安時代ですともっと意味が広くって「趣がある」とか「優美である」なんていう意味でここは そういう「をかし」ですね。 清少納言も その文才を生かしてサロンの一員として活躍できると見込まれたのです。 「枕草子」には 2人の関係を表す興味深いエピソードが記されています。

まあ 清少納言は歌人の家の出という事でそうすると それの応対もしなくちゃいけないというので定子を中心にしたサロンが出来るわけです。 そのサロンの一人としてスカウトされたのが清少納言。 そういう関係なんですよ定子と清少納言って。 すごく その中でのリーダー格の人に信頼してもらったり「枕草子」の大きな魅力が五感を駆使した鮮烈な情景描写です。 すごいでしょ目の前に展開するような動画見てるような印象でしょ?こういうところに「枕草子」の魅力があるんですね。