「美の壺」のオープニング ご自身もご出演してらっしゃいますが題字は もちろん紫舟さんの作品なんですね。 先ほどの「美の壺」の「壺」という字非常に印象的なんですけれどもあれは どういうふうにして思いついた題字なんですか?今使っている題字は2代目なんですけれども1代目の蓄積があってそれが 壺の中に少し入っているような。 それを ご自身で書いて下さった作品といいましょうかね…色紙も ご紹介下さい。 使われている言葉が特別な言葉が多くて菊枕の持つ特別感とか 上品さとかみやびさを すごく感じますね。
ですから 大変珍しい土臭さも ちょっとあるような珍しい菊枕の句だと思われます。 司馬太郎さんの「竜馬がゆく」の中でおりょうが 庭中の菊を使って竜馬のために菊枕を作ったというお話があったかと思います。 実際 私も読んでみたんですけどもおりょうさんわがままを言ってですね旅館にあった丹精込めた菊の花 数百の頭をそれこそ もいでしまって菊枕を作ってしまったと。 一畝以上ですかね。
ご紹介しました入選句とそのほかの佳作の作品は「NHK俳句」テキストに掲載されます。 よく見てみますと「つみ上げる」という口語をこれ 下二段活用ですから下に 「書」が来てますよね。 「夜の長し」というところに落としていった辺りがご自分の作品一句を作る時に言葉を選ぶのとどっちが難しいといいましょうか…。