100分de名著 枕草子 第3回「マナーのない人、ある人」

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この番組のまとめ

何かと 日本人のマナーが悪くなったという嘆きの声を聞く昨今でございますが1,000年前の平安時代でも首をかしげるマナーの悪さは同じように存在しておりました。 「枕草子」 3回目は古今東西に当てはまる「100分de名著」 司会の…さあ伊集院さん 学校では教えてくれない「枕草子」第3回でございますが今回は マナーという事です。 平安時代の文学に お詳しい埼玉大学名誉教授の山口仲美先生でございます。 「枕草子」には 清少納言が不快に思う事例を集めた章段があります。

でね その後西洋思想が入ってくると「神の愛」なんていう事になって精神的な意味合いが加わって現代に至る。 この「枕草子」の「にくきもの」の章段の中には人のマナーの悪さ以外の事も入ってるんですよね?入ってるんですよ。 「枕草子」の中でも 彼女ははっきり言ってるんですよ。 「急病人が出たので大慌てで修験者を呼んだら仕事なんだから 責任持ってまっとうしなさい! 手を抜くな!それから 私が最近特に嘆かわしいと思ってるのは言葉遣いが乱れてる事。

あと 清少納言は 言葉遣いが特に うるさいんですね。 もう一番最初に やり始めたのが多分 アンタッチャブルなんですけどもう最近のは 「エイース!」ってなってますから。 でも 言われてみれば自分が逆の立場で若者言葉で 延々とやられてると嫌ですもんね。 「神社やお寺などに行って祈願をしてもらう時にお寺では法師神社では禰宜などが自分の言った事をよく 飲み込んでこちらの予想以上に よどみなくよく願いを申し述べてくれた時。

さあ ここで じゃあ主人と使用人というのは一体 どういう関係が理想的なのか清少納言の考えを知る事ができる章段ちょっと見てみたいと思います。 陰陽師と祓えなどしに出かけると主人の陰陽師が祭文などを読むのを他の人は ただ ぼんやりと聞いているだけだけれどその子供は すばやく走り回って陰陽師が「酒 水を注ぎかけなさい」とも言わないうちにやってのけてまわる様子がいかにも作法をわきまえている。 いやいや これがね先代の圓楽師匠の弟子が僕の師匠の今の円楽。