土の不思議を解明するため調査に乗り出したガーデンデザイナーのクリス・ビアードショー。 何度も植物を育てると養分が失われますからね。 一方 このような自然の森の中では植物は もともと土に含まれる養分によって支えられています。 菌類は この たぐいまれな能力によって自然界において重要な役割を果たしています。 菌類が枯れ葉などを分解すると奇妙な形をした無数の生物がうごめいています。 菌類に取り出された養分は生物が動き回る事によって土全体に 行き渡ります。
中性で バクテリアが生息するのに適した環境だからです。 ミミズの ふんの方が 土よりも多くのバクテリアが繁殖しています。 ミミズの体内にはもともとバクテリアが生息しています。 ミミズの消化器官は程よい湿気がありバクテリアも枯れ葉などを分解します。 地中では無数のバクテリアが活動しています。 ミミズが排出した ふんには周りの土壌と比べて バクテリアがおよそ1,000倍も活発に活動している事が分かっています。 つまり「ミミズがバクテリアの活動を活性化させている」という事です。
石灰岩の断崖は氷によって削られて できました。 この実験は 雨が降るたびに石灰岩に起きている現象を誇張したものです。 酸性の雨が 石灰岩に落ちるとどうなるか?石灰岩は溶けていくんです。 死んだ地衣類が雨で溶けた岩の破片と混ざる事で土と生命は 絶妙なバランスの上に成り立っています。 地主のウィリアム・ウェルズは地盤が沈下する過程を記録しようと考え長いポールを 先が すっかり隠れるまで地中深くに埋めました。
植物が枯れたあと分解されないと植物が吸収した二酸化炭素は土の中に閉じ込められます。 泥炭は 大気中の二酸化炭素を地中に蓄えておく上で大きな役割を果たしていました。 調査の結果 この一帯では毎年400万立方メートルの泥炭が環境が変わった事で本来ならば土の中に閉じ込められているはずの二酸化炭素が放出されてしまっているんです。 大規模な農業活動の結果土のバランスが崩れてしまったのです。 科学者たちは この現象を「土壌流出」と呼んでいます。